IT化が進み、あらゆる情報が紙ではなく電子データで残されることが多くなった昨今、事件捜査ではデジタルフォレンジック(DF)の重要性が高まっている。特捜部は近畿財務局職員からも既に任意で事情を聴いており、「森友事件の本丸」ともいわれる疑惑について、DFを経て立件の可否を見極める方針だ。 DFは押収したパソコンやスマートフォンに残された記録を復元し、膨大なデータの海から事件の真相解明につながる証拠を捜し出す「電子鑑識」だ。 DFは、平成22年に大阪地検特捜部の現職検事が逮捕された押収資料改竄事件を機に、東京、大阪、名古屋各地検の特捜部に導入された。東京地検特捜部が捜査した24年のオリンパスの損失隠し事件や、25年の徳洲会グループの選挙違反事件では、現金配布先の資料などがDFで復元された。 事件捜査では、パソコンのデータが押収前に消去されているケースもある。だが、東京地検の捜査関係者は「データを
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