厚生労働省は8日、山形県内の80代女性がインフルエンザワクチンの接種後に急性アレルギー反応のアナフィラキシーショックで死亡したと発表した。主治医は「接種との因果関係あり」と報告している。10月から始まった季節性と新型の混合ワクチンの接種後の死亡報告は初めて。 厚労省によると、女性は5日に山形県内の医療機関でワクチンを接種した。約1時間半後、処方された腕の外傷治療用の抗生物質を服用後に全身のかゆみが現れ、血圧が測定不能になるなどし、救急病院に搬送されたが間もなく死亡した。女性にはうっ血性心不全や気管支ぜんそくなどの既往症があった。【佐々木洋】