昭和40年代半ばの阪急三宮駅周辺。1/87のミニチュア模型を前に昔話も弾む=神戸市中央区元町通4、こうべまちづくり会館ギャラリー 郷愁漂うあの日が甦(よみがえ)った。高度成長期の阪急三宮駅ビル、戦後間もない県庁周辺、下町情緒あふれる兵庫区の和田陸橋界わい…。懐かしい神戸の街並みを復元したミニチュア模型が並ぶ。 少年時代から神戸市電のある風景を描き続けてきた美術教師の鈴木城さん(66)=神戸市灘区。長年描いた水彩画を含む約六十点を集めた個展「昭和の神戸市電と仲間たち」を元町のギャラリーで開いている。 兵庫区の実家の前を市電が走っていた。おのずと生活と密着した市電が作品のモチーフになった。 「町の歴史を形にして思い出に残せたら」。設計図がない建物は、資料写真から比率を測って再現。作品のほとんどは木と画用紙でできている。 「来た人から昔話を聞いて次の作品に生かしたい」。創作意欲は尽きることがない
大阪-神戸(上筒井)間の所要時間が25分であることをうたったポスター(右端、1934年)など、100年を振り返る資料が並ぶ=大阪府池田市栄本町、池田文庫 交通やショッピング、住宅など、京阪神の人々の暮らしに深くかかわっている阪急電鉄が今年、創立100周年を迎えた。単なる私鉄路線を超え、独自の文化が定着した「阪急沿線」は一つのブランドにもなっている。大阪府池田市の池田文庫では、約100点の資料で100年の歩みを振り返る記念展が開催中だ。(武藤邦生) 阪急は一九〇七(明治四十)年十月十九日、箕面有馬電気軌道として創立。一〇年三月十日、現在の宝塚線にあたる梅田-宝塚間、石橋-箕面間の総延長二八・九キロで鉄道営業を始めた。 神戸へは、二〇年に上筒井(神戸市中央区、現在の王子公園駅の約五百メートル西)まで乗り入れ。そして三六年、三宮まで延伸された。 驚くべきは、電車のスピードだ。神戸線全線開業当時の
10月にオープンした日本最大級の鉄道博物館(さいたま市)が大きな話題を集めるなか、全国各地の鉄道の博物館がにぎわっている。本物の蒸気機関車や電気機関車の運転を体験できたり、疾走する車体を下から眺めたりと、ほかでは味わえない迫力満点の施設も数多い。鉄道ファンでなくても、近くの博物館に足を運んでみれば、意外な発見があるかも!(中曽根聖子) ≪穴場スポット≫ 東京の下町。東武伊勢崎線東向島駅(東京都墨田区)のホーム高架下にある東武博物館には、全国でも珍しい穴場スポットがある。 ゴトゴト、ゴォー…。ホーム下の立地を生かした「ウォッチングプロムナード」に立つと、疾走する電車の車輪やモーターなど、ふだん目にする機会のない車体の下部構造を間近に観察できる。数分おきに停車する普通電車や、轟音(ごうおん)とともに通過する特急電車を眺めていると時間を忘れてしまうほど。 東武鉄道が平成元年に開業した博物館は、明
お酒を飲んだら電車で帰ろう−。JRは、現在の最終電車より約1時間10分遅い午後11時に和歌山県の紀伊田辺駅を発車し、御坊駅までを結ぶ臨時電車「ナイト11(イレブン)号」の運行を16日から始める。毎週金曜日のみで、田辺市の商店主らがJR側に要請し、実現した。商店主らは「利用実績をあげて今後は金曜だけでなく、土曜、さらには毎日の運行に期待したい」と話している。 アイデアを出したのは紀伊田辺駅前の繁華街「味光路」の商店主らで構成する味光路振興会(保田正明会長、約130店)。今年9月に飲酒運転の罰則が強化された改正道路交通法が施行されたことによって飲食店を利用する客が減少したことを受け、「都会の電車に比べて、田辺から御坊方面への電車は最終が9時51分。これでは遠距離の客は落ち着いて酒を飲めない」などとして、JR側に増発を依頼した。 JR側も当初は採算性の問題から難色を示したが、「地域の意見も大事。
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