小田急電鉄の特急ロマンスカーの新車が3日に出場し、愛知県内のJR飯田線を走行した。小田急電鉄は2018年3月に特急ロマンスカーの新型車両70000形の営業運転開始を予定しており、日本車輌製造(日本車両)が製造を担当することも発表されている。 小田急ロマンスカーの新車が機関車に牽引され、JR飯田線を走行 日本車両はロマンスカーVSE(50000形)・MSE(60000形)をはじめ、小田急電鉄の車両製造を多く手がけた実績があり、2016年以降はロマンスカーEXE(30000形)のリニューアル車両「EXE α」も豊川製作所を出場している。 今回出場した車両は、先頭車2両ともに先頭部がシートで覆われ、車体前面のデザインを見ることはできなかった。車体側面もシートで一部隠されていたが、7両固定編成のボギー車であることに加え、特急ロマンスカーの象徴的なカラー(バーミリオン・オレンジ)をイメージさせる大胆
整備された「別所ゆめ街道」の遊歩道。旧別所駅は休憩所に生まれ変わり、ホームや線路も残された=三木市別所町東這田 2008年に廃止された三木鉄道(全長6・6キロ)のうち兵庫県三木市域の線路跡約4キロを、同市が「別所ゆめ街道」と名付け、遊歩道として整備している。旧別所駅と旧石野駅はホームと線路を残して市民らの休憩所に改築。西端には同鉄道の枕木を使った花壇を設置するなど廃線跡の趣を残す。廃線10年となる来春には近くに特産品などが並ぶ飲食物産店も開業し、新たなにぎわいづくりへの夢が膨らむ。(大島光貴) 市は廃線半年後に策定した計画に基づき、旧三木駅を改装した三木鉄道記念公園(同市福井2)を10年に完成させ、その後、遊歩道整備を進めている。総事業費は約11億5千万円。 幅約3メートルの遊歩道は同公園から西へ延びる。土や自然色アスファルトなどの舗装を線路跡に施し、同鉄道で使われていた信号機や勾配標、踏
大分市内にある日豊線と豊肥線の計8駅の無人化計画について、JR九州は2日、市内で住民説明会を開き、概要を説明した。 JR側は新システム導入により、サービスは維持できると強調。一方、住民からは安全性や利便性の低下を心配する意見が相次いだ。説明会は10日まで行われる。 無人化するのは、日豊線の牧、高城、鶴崎、大在、坂ノ市の5駅と豊肥線の敷戸、大分大学前、中判田の3駅。JR九州は、すでに無人化されている日豊線の幸崎駅、豊肥線の滝尾駅を含む市内10駅を監視用カメラやインターホンを備えた新システム「スマートサポートステーション(SSS)」とし、運営を遠隔地から一括管理する方針だ。 この日は、市内4か所で説明会が開かれた。このうち鶴崎市民行政センターには沿線の住民ら約80人が訪れ、説明を聞いた。JR側の担当者はSSSを導入している香椎線14駅(いずれも福岡県)や筑豊線11駅(同)の事例を挙げ、動画など
JR四国は2日、新型ディーゼル車両「2600系」の営業運転を高徳線(高松-徳島)の特急「うずしお」で始め、高松、徳島両駅で出発式を行った。 JR高松駅では、午前11時前から3番のりばで出発式が行われ、関係者や来賓がテープカットした。同11時7分、高倉昭二駅長の合図で、特急「うずしお9号」は徳島駅に向けて出発した。 高松市の高校三年生、川田幸輝さん(17)は「車両のデザインがかっこいい。いつもは撮るばかりだけど、今日は乗り心地も楽しみたい」と、うれしそうに乗り込んだ。 2600系は、同社の主力ディーゼル車両2000系の後継車両(2両2編成)で、車体の傾斜に従来の振り子方式にかえて空気バネ方式を採用した。 高徳線だけでなく土讃線(多度津-高知-窪川)での営業運転も目指したが、空気バネ方式ではカーブの多い同線での運用が難しいことが判明。同社の半井真司社長は記者会見で「土讃線で使用できないのは残念
熊本県は1日、JR豊肥線を分岐・延伸するなどし、熊本空港(益城町)と熊本市中心部を結ぶ新ルートの整備について検討を再開すると明らかにした。 同線の延伸は過去に検討したが、採算性の問題から2007年度に凍結していた。沿線人口の増加や今後の空港民営化を受け、需要拡大の可能性があると判断した。 同日の県議会で、蒲島知事が松田三郎議員(自民)の一般質問に答弁した。熊本空港は現在、JR熊本駅(熊本市)からバスで1時間ほどかかる。市内と空港とを結ぶ道路は、朝夕のラッシュ時を中心に車の渋滞が頻発している。 このため、県は04年度から、鉄道の乗り入れなどを検討。熊本―大分間を結ぶJR豊肥線の線路を三里木駅(菊陽町)から分岐させ、県民総合運動公園(熊本市東区)を経て空港まで延伸するルートの可能性を探った。しかし、初期投資で自治体負担が224億円以上かかり、採算をとれる利用者数も見込めないため、07年度に検討
室蘭港を目指し、苫小牧方面から国道36号を西へひた走ると、茶色の大屋根と白色の外壁のコントラストが映える、煙突付きの大きな建物が姿を表す。100年以上の歴史を持つ、木造駅舎としては道内最古の旧室蘭駅舎だ。1997年に役割を終え、ホームなどは撤去されているものの、洋風に仕上げられた外観は、ほぼ当時のまま。長くJR室蘭線(岩見沢-室蘭間)の終着駅としてにぎわった記憶をとどめ、今も市民に親しまれている。【阿部義正】
西東京バス(本社・東京都八王子市)は9日から、JR中央線で高尾駅まで寝過ごしてしまった乗客を“救済”するバスを運行する。 今年で4回目の取り組みで、9、16、23日の未明に、八王子駅まで送り届ける。 中央線特別快速の高尾駅までの最終列車は新宿駅を午前0時14分に出発し、終点の高尾駅には同55分に到着する。同駅周辺には朝まで過ごせる施設が少ないため、忘年会帰りなどで寝過ごした乗客向けのサービスを発案した。昨年は1便当たり25人程度の利用があった。 バスは午前1時5分に高尾駅北口を出発。都道46号や国道20号などのバス停を経て、同32分に八王子駅北口に到着する。運賃は日中の倍で、八王子駅北口までは880円。
JR四国が新しい特急用ディーゼルカーとして開発した「2600系」の運行が2日、高徳線で始まった。 高松駅では出発式が開かれ、多くの鉄道ファンがデビューを祝った。 2600系は高徳、土讃、予讃各線で使用している2000系の老朽化を受け、同社が14億円をかけて開発した。特急「うずしお」として高松―徳島間を2両編成で1日3往復する。 カーブを高速で通過するための装置に、従来の「振り子式」ではなく「空気バネ式」を採用し、乗り心地を向上させたのが特徴。新型のリクライニングシート、トイレの温水洗浄便座などの快適装備も導入した。 高松駅での出発式では、関係者らがテープカットをした後、深い赤を基調にした美しい車両が出発。鉄道ファンらがカメラを構えたり、歓声を上げたりした。 父親と一緒に見に来た高松市の男児(5)は「すごく格好良かった。いつか乗ってみたい」と話していた。 JR四国は当初、2600系を各線に投
春日部駅は人口23万人を擁する春日部市の中心部に位置する。広大な東武鉄道の路線網の中において、稼ぎ頭のスカイツリーラインと沿線開発に力を入れるアーバンパークラインの交差する春日部駅はまさに要衝といえる。人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台としても知られている。 しかしながら駅は地上駅で、設備には少し古さがにじむ。暗くて狭い乗換通路を乗換客が行き来する様子は明るい雰囲気の駅とは言い難い。 駅構内に東口と西口を自由に行き来できる通路はない。駅西側にある道路は「開かずの踏切」だ。車の長い列が、踏切が開くのを待っている。駅から数百メートル離れたところに地下通路もあるが、往来する人は決して多くはない。 春日部駅をはさんで東西が分離されている。数年前まで春日部市内に住んでいた男性は「私は西口を利用していたが、東口は行きにくいので、あちらのことはほとんど知らない」と言う。 人口減と衰退する商店街が目立
東北新幹線の盛岡-八戸間が1日に開業15周年を迎えたのを祝い、JR東日本は2日、いわて沼宮内駅、二戸駅、八戸駅で記念イベントを開いた。 八戸駅では駅や八戸市などの関係者が出席し、記念式典が開かれた。JR東の大内敦盛岡支社長はあいさつで、盛岡-八戸間の乗客が1日当たり約1万1500人だった在来線時代に比べ、15年間で約1.5倍になったことを紹介した。 その上で「地域の皆さんと協力し、インバウンド(訪日外国人旅行者)を含め、観光人口を伸ばしていきたい」と述べた。 小林真市長は、15年間に誘致した企業が51社に上ったことを挙げ「東京から3時間かからなくなったことが大きかった。新幹線効果の恩恵を受けた15年間だった」と語った。 式典に先立ち、経済団体やJRの関係者らが八戸駅のホームで横断幕を掲げ、午前9時5分発東京行きのはやぶさ12号を見送った。駅通路に設けられたステージでは、八戸えんぶりや盛岡さ
仙台、山形両市を結ぶJR仙山線が11月に全線開業80周年を迎えたのを記念し、「仙山線の魅力を語る会」が10日、仙台市青葉区の市市民活動サポートセンターで開かれる。一般参加者が思い出や特色、将来像をワークショップ形式で語り合い、沿線の活性化や利用拡大につなげる。 青葉区西部の住民グループなど17団体でつくる「関山街道フォーラム協議会」が主催。参加者が6人ずつのグループに分かれ、通勤、通学など暮らしに根差した仙山線のエピソードや、より楽しめるアイデアを披露し合う。内容は提言にまとめ、今後に生かす。 ワークショップに先立ち、協議会顧問で東北工大非常勤講師の後藤光亀さん(66)が「新・仙山線の魅力」をテーマに話題提供する。路線上の仙台、愛子、作並(仙台市)、山寺、高瀬、山形(山形市)各駅の住民6人も鉄路と地域の関わりや独自の構想を紹介。仙山線が題材の紙芝居上演もある。 2011年発足の協議会は、仙
JR九州(福岡市)が、来春に見込まれるダイヤ改正で、日豊、吉都、日南の県内3路線で普通列車の本数を減らす方向で検討していることが2日、分かった。日豊線佐伯(大分県)-延岡間では現在の半分以下に減便、吉都線は約3割減、日南線は減便と一部列車の運行区間短縮を検討している。普通列車は通学や通院など、生活の足として利用されており、交通弱者への影響が懸念される。 (全文は3日付朝刊または携帯サイトで)
鉄道のまち敦賀をPRするイベント「つるが鉄道フェスティバル」が2日、福井県敦賀市きらめきみなと館で始まった。街並みの一部を再現した巨大プラレールや、かつて小浜線を走っていた「キハ28形気動車」の同型車両などが展示され、終日多くの鉄道ファンや家族連れらでにぎわった。 2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、市や市民団体、敦賀商工会議所などでつくる「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会が毎年主催し、6回目。 車両や街の細部まで精巧に作り込まれたNゲージの展示や、鉄道シミュレーターの体験コーナーなどが所狭しと並んだ。1周100メートルのミニ新幹線乗車体験は大人気で、親子連れが行列を作っていた。 中央には長さ約7・2メートル、幅約3・6メートルの机いっぱいにプラレールの巨大レイアウト。鉄道愛好家でつくる「亀鈴プラレールクラブこまち」(三重)の小林桂代表(45)らが1万点以上の部品をつなぎ合わせた。
運に恵まれる人もいれば、不運が続く人もいる。それは列車でも同じだ。かつて「運に見放された機関車」が京都を走っていた。車両の大半は故障ばかりで、誕生からわずか12年で姿を消した。来年で引退から40年。整備を担当した元国鉄職員は、今も悲運の機関車が忘れられない。 機関車はDD54。1966年に登場した赤色の旅客用ディーゼル機関車で、71年までに40両が製造された。山陰線を走り、その中心となった基地が福知山市の福知山機関区だった。当時の西ドイツの技術を使った大型エンジンを積み、活躍するはずだったが……。 「とにかく故障ばかり。1カ所だけでなく、体中が悪い感じ」。そう語るのは機関区の検査係だった大地洋次郎さん(76)=同市=だ。製造された40両のうち「まともなのは15両ぐらい。蒸気機関車(SL)から置き換わり、整備も楽になると思ったのに」。走行中に動けなくなり、活躍の場を譲ったSLが救援する皮肉な
JR四国で28年ぶりに導入された特急用気動車「2600系」が2日、定期運行を始めた。高松と徳島を結ぶ高徳線の「うずしお」のうち、3往復(9、14、15、20、21、26号)に使われる。2両編成が二つの計4両のみで、増備される予定のない希少な車両。1番列車に鉄道好きの記者が乗り込んだ。 高松駅に滑り込んできた新車は、シルバーの車体に赤と金の帯があしらわれ、豪華な印象だ。出発式でJR四国の西牧世博・代表取締役専務は「コンセプトはネオジャポニズム。伝統意匠を現代風にアレンジした。末永くご利用いただきたい」とあいさつした。 車内も和をモチーフとしたデザインを採り入れながら、機能は先進的だ。松山市の大学生、里見瑛梨奈さん(20)はリクライニングさせると座面も前に動く座席に驚いた様子。「おしゃれな感じで、すごく快適です」。枕も好みの高さに調整でき、座り心地は良い。コンセントやコート掛けも備える。 座席
茨城県の勝田-阿字ケ浦間のわずか14キロ余りを結ぶ湊線を運営する「ひたちなか海浜鉄道」(茨城県ひたちなか市)が中心になって進める人材育成プロジェクト「ローカル鉄道・地域づくり大学」が、今年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。廃線危機を救った「地域密着型」の経営ノウハウを伝授し、各地の鉄道や地域が抱える課題の解決につなげる活動が評価された。吉田千秋社長(53)は「やってきたことの承認を得られたようだ」と手応えを感じている。受賞を弾みに、まち全体のブランド化と魅力づくりに意欲を燃やす。 同プロジェクトは吉田社長を発起人に、市民団体やマーケティング会社などが加わって発足し、経営ノウハウが学べる「サマースクール」を平成24年にスタート。スクールは毎夏開かれ、これまでに公共交通事業に関わる行政職員や鉄道関係者、学生ら延べ約300人が受講している。 ひたちなか海浜鉄道は平成20年、運営企業から分社化し
来春の小田急線のダイヤ改定に東京都狛江市民が喜んでいる。現在、市中心部にある狛江駅には各駅停車しか止まらないが、改定後は準急の停車駅になる。東京メトロ千代田線に接続する代々木上原駅(渋谷区)までは最大6分ほど短縮され、17分程度に。市も「利便性が高まる」と歓迎している。 「うれしい。新宿方面に行くのが便利になる」。狛江駅前で、2歳と4歳の子どもを連れた市内の30代の主婦は笑顔を見せた。小田急は先月1日、代々木上原駅―登戸駅(川崎市多摩区)の複々線化が完了する来年3月以降のダイヤ改定を発表。目玉の一つが狛江駅、千歳船橋駅(世田谷区)、祖師ケ谷大蔵駅(同)への準急停車だ。 狛江市は広さ6・39平方キロメートルと「日本で2番目に小さい市」。市内には狛江駅と和泉多摩川駅しか鉄道の駅がなく、市境にあって市民の利用も多い喜多見駅(同)も含めて、現在は各停しか止まらない。 都心部に急ぐ市民は成城学園前駅
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