つくばエクスプレス（TX）を運営する首都圏新都市鉄道（東京・千代田）は8、15、22日の3日間、北千住駅発の深夜臨時列車を運行する。年末の忘年会シーズンを迎え、金曜日の深夜時間帯の混雑緩和につなげる。北千住駅2番線を午前0時12分に出発する守谷行きの普通列車1本を運行

函館市のネーミングライツ（施設命名権）による収入がこの７年間、全く無い。道内には命名権の売却に力を入れ、財源を捻出している都市もある。大型施設も所有する函館市が、なぜ収入ゼロなのか。

室蘭市は６日の市議会一般質問で、これまで原則禁止だった避難時の線路横断について、横断の許可が必要でなくなったため検討する考えを明らかにした。ＪＲ北海道との協議に向け、地域住民と話し合い、線路を横断する際の新たな避難経路を限定する。...

【浦幌】十勝に鉄道が走り始めて２５日で１２０年。当時、管内で真っ先に開業したＪＲ浦幌駅と厚内駅に６日、町立博物館が「祝・開業１２０年」の張り紙を掲示した。浦幌駅には同日、十勝の鉄道史を紹介するポスターも設置した。釧路と浦幌を結んだ鉄路は豊頃、池田、幕別、帯広へと延伸した。各駅は今後、同様に節目の年を迎える。...

九州新幹線「南回り」改めて評価　佐賀県議会で知事、佐賀駅ルートには難色 西九州ルート・新鳥栖－武雄温泉 2023/12/7 11:30 (2023/12/7 16:45 更新) [有料会員限定記事]

大井川鉄道が事故調査　７日、６本運休　福用－川根温泉笹間渡間 大井川鉄道（本社・島田市）は７日、福用－川根温泉笹間渡間の運行を一部時間帯で休止し、バスによる代行運転を実施する。１１月２８日に家山駅で臨時列車の連結器が外れ緊急停車した事故の調査を行うため。 昼から夜にかけて運行予定だった普通電車上下計６本を部分運休する。 運輸安全委員会が鉄道事故調査官を家山駅に派遣し事故があった車両に、当時乗っていた乗客８０人分の重り（４６２０キロ）を載せて走行実験を行う予定。

JR可部線の可部（広島市安佐北区）―三段峡（安芸太田町）間の21駅、延長46・2キロが2003年11月末で廃止されてから20年が過ぎた。21駅の廃線前と現在の写真を通して、変わったもの、変わらないものを探る。

元々、臨海部の工場の貨物は、産業道路の南側に広がる日本鋼管（現・JFE）の構内専用線経由で浜川崎駅へ輸送されていたのだが、輸送量が増えるにつれ、それでは工場の操業に支障を来すとして、貨物列車の通過を拒否される事態となった。そこで市電と大師線を貨物輸送に活用しようということになったのだ。 そのルートは、国鉄の貨物列車が浜川崎駅から連絡線（浜川崎駅構内―日本鋼管前停留所付近間　０．５ｋｍ）で市電に… 貨物輸送のため3線軌条化された大師線（提供：東急）　［写真番号:1204579］ この写真に関するお問い合わせ 池上新田緑道入口 　［写真番号:1204580］ この写真に関するお問い合わせ 神奈川臨海鉄道水江線廃線跡の細長い空き地　［写真番号:1204581］ この写真に関するお問い合わせ 夜光運河の船だまり　［写真番号:1204582］ この写真に関するお問い合わせ 川崎市電路線図　［写真番

通称「三角地帯」の再開発工事が急ピッチで進むJR福井駅西口周辺＝12月6日、日本空撮・小型無人機ドローンで撮影 来年３月１６日の北陸新幹線金沢―敦賀間延伸まで、１２月７日であと１００日となった。走行試験は計画通り９日に終了し、年明けからは運行主体のＪＲ西日本による訓練運転がスタートする予定。年内にはＪＲが詳細な運行ダイヤを発表する見通しで、開業に向けた準備はいよいよ最終段階に入る。観光客らを迎える福井県のＪＲ福井駅周辺では大規模な再開発が進み、県都の玄関口は徐々に新たな姿を見せ始めている。 営業車両「Ｗ７系」による走行試験は９月２６日に始まり、車両に電気を送る「電車線」や信号設備が正常に機能するかなど、点検作業を順調に重ねてきた。１１月２４日には営業運転の最高速度となる時速２６０キロに到達し、安全性に問題がないことを確認した。走行試験終了後は、月末にかけて国土交通省が完成検査を行い、ＪＲ西

●新幹線敦賀延伸後に朝夕２往復 ●松任・小松―津幡も運行へ 石川県議会１２月定例会は６日、本会議を再開し、馳浩知事は代表質問への答弁で、来年３月１６日の北陸新幹線金沢―敦賀開業後、ＩＲいしかわ鉄道の運行本数を増やす考えを示した。朝夕の通勤・通学時間帯に金沢―大聖寺間を２往復増便するほか、松任、小松から津幡までの便を各１本新たに運行する。県内の並行在来線区間が全て同社の営業区間になるのに合わせ、利便性を高める。 ●県議会代表質問 紐野義昭氏（自民）の質問に対し、馳知事は「単にＪＲ西日本の現状を引き継ぐのではなく、一層の利便性向上を図りたい」と述べた。 金沢から福井方面へ向かう列車は現在、福井への直通便が２２往復、大聖寺止まりが１往復あるが、加賀市などから増発を求める声が上がっていた。ＩＲは運行間隔が空いていた時間に増便する方向で調整している。 現在、県内の並行在来線区間は金沢駅以東がＩＲ、以

国の重要伝統的建造物群（重伝建）保存地区に選定されている南越前町今庄の「今庄宿」をジオラマで再現した「まちなみ模型」が、今庄宿内の県指定有形文化財「旧京藤甚五郎家住宅」で展示されている。戦前の昭和期のまちなみを500分の1で再現しており、宿場町の風情ある家屋の一つ一つを緻密でリアルに再現している。 北陸随一の難所となる峠越えを控えることから、今庄は古来交通の要衝として、江戸期には北国街道の宿場町として栄え、明治期から昭和初期には機関車の連結・取り外しを行う鉄道のまちとしてにぎわいを見せた。伝統的な民家など当時のまちなみは変わっておらず、現在も宿場町の風情を感じることができる。...

あすからサンタ列車も　クリスマスを前に、のと鉄道（穴水町）は６日、運行する普通列車のうち一両の車内を、クリスマス仕様に飾り付けた。７～２５日に普通列車のダイヤに組み入れ、１日最大６往復する。８日から開始する同社の恒例企画「サンタ列車」でも活用する。（小林大晃） 車両の乗降口近くに、小型のクリスマスリースやリボンなどで装飾したツリーを設置。列車内の壁には、サンタクロースの赤い帽子や靴下を飾り付けた。天井は電飾を張り巡らして明るく彩り、クリスマスの幻想的な雰囲気を演出。社員５人が穴水駅構内で２時間ほどかけて作業した。 社員が扮（ふん）するサンタやトナカイが同乗する子ども向け企画「サンタ列車」でも使用する。穴水－能登鹿島間にある乙ケ崎トンネル内のイルミネーションも期間限定でクリスマス仕様とした。同社の担当者は「コロナの５類移行で親子連れの乗客も増えている。乗り合わせた子どもたちにクリスマス気分を

来年3月16日の北陸新幹線金沢－敦賀間開業後、JR西日本から並行在来線（現JR北陸線）の福井県内運行を引き継ぐ「ハピラインふくい」は5日、開業時の運賃を正式に発表した。JRの小浜線と越美北線、石川県内を運行するIRいしかわ鉄道を乗り継ぐ場合の割引運賃も設定。初乗り運賃が二重でかかり、割高になる負担を抑制する。...

九州新幹線長崎ルートの未着工区間（新鳥栖－武雄温泉）の整備方式を協議する与党検討委員会は6日、東京都内で開き、国土交通省に対し、早期着工に向けた佐賀県との協議を年内に再開し、来年1月に報告するよう要請した。 長崎ルートに関する検討委の会合は2月以来、約10カ月ぶり。冒頭のみ公開し、終了後に森山裕委員長が記者団に説明した。 これまで国交省は佐賀駅、佐賀市北部、佐賀空港をそれぞれ経由する3ルートの整備効果を検証。このうち空港経由について「超軟弱地盤のため厳しい」などとし、佐賀駅経由を「適切」と提示した。 一方、同県の山口祥義知事は9月県議会などで空港や有明海沿岸道路と連携する「南回りルート」を一定評価。11月に南里隆副知事が国交省幹部と面会し、財政負担について「（開業区間分を含め）佐賀県の実質負担は長崎県の半分以下が相場」との見解を示している。 この日の検討委では、国交省鉄道局が長崎ルートの最

ＪＲ四国は土讃線の観光列車「志国土佐　時代（トキ）の夜明けのものがたり」を使った新ツアーを、来年２月３日と１０日に行う。新型コロナ禍のため現在は窓側に向けている座席を初めて対面型に配置。 担当者は「当初企画した形で運行する本当の〝夜明け〟。『おきゃく』の雰囲気を楽しんで」とＰＲしている。１２月８日から参加者を募集する。 同列車は２０２０年７月に運行開始。…

ＪＲ四国はこのほど、非鉄道分野の収益向上を図るため公募した新規事業の第１弾として、高知駅と高松駅にペット用土産の自動販売機を設置した。各地の特産品にちなんだ商品を並べており、同社は「オール四国の情報発信につなげたい」としている。 同社は昨年秋、「鉄道だけじゃない、新しいＪＲ四国の事業を創ろう」をテーマに社内外から事業アイデアを公募。…

新幹線と在来線、第三セクターに私鉄の路線が南北へ。県道の跨線（こせん）橋は合間を縫って東西を結ぶ。鉄路と道路が入り乱れるJR福島駅（福島市）北側の一帯に、さらに1本鉄路が加わる。JR東日本は山形新幹線「つばさ」の「アプローチ線」を1本から2本に増やす。新幹線と在来線の奥羽本線を接続するための連絡線で、現在は上下線で共用している。新線の増設後、つばさは福島駅で上下線が同時発着できるようになる。

「できるならやめてほしい」。高松市の大西秀人市長は10月下旬、JR四国による駅無人化の方針撤回を求める考えを明らかにした。市長が懸念を示したのは端岡駅（同市）。2019年度の1日あたりの乗降客数は2658人と、市内では高松駅に次ぐ。乗降客数2000人を超える駅の無人化は初という。端岡駅を含む12駅は2024年3月までに無人化する。いずれも定期利用が7〜8割と高く、利便性の低下が少ないと判断した

JR東海は社員が新幹線や特急を使った通勤中に仕事をした場合も、勤務時間として扱う制度を導入する方針を固めた。東京―新大阪間の新幹線通勤も認める。同社は東海道新幹線車内にビジネスブースや1.5席分の座席を設けるなど「新幹線のオフィス化」を進めている。転勤を望まない会社員が増える中、勤務地を選ばない働き方を後押しする。最大労組の「JR東海ユニオン」と基本合意した。鉄道乗務員や保守・管理にあたる職員

滝や紅葉で知られる箕面山（大阪府箕面市）の麓にある阪急箕面駅の周辺は明治期、旅館や茶屋が立ち並ぶ景勝地として発展した。サルやダルマ、地ビールなど楽しみ方は多岐にわたる。より多くの観光客を呼び込もうと、市は今夏、人気スポットをつなぐ周遊バスの試験運行を始めた。箕面駅には大阪梅田駅から約30分で着く。改札を出ると、明治の森箕面国定公園にある箕面大滝につながる約2.8キロの遊歩道「滝道」の入り口だ。

「地方部では運転士の不足で通常ダイヤが組めないケースも」－。国土交通省は６日、鉄道分野における自動運転の導入・普及に向け、有識者や事業者、関連団体などでつくる連絡会の初会合を開いた。鉄道業界でも特に地方部では、少子高齢化に伴う担い手不足が深刻化しており、対応策として自動運転の導入が期待されている。連絡会で各事業者の導入状況など情報共有を進め、取り組みを促進したい考え。 ＪＲ九州香椎線では実証鉄道分野の自動運転を巡っては、新交通システムなど外部から線路内に人が侵入できない路線で実現している一方、踏切があるような一般的な路線では安全性の観点から導入が進んでいない。 国内ではＪＲ九州香椎線で、実証事業を経て令和６年３月から、運転士の資格を持たない係員が乗務しての自動運転が導入され、本格的な営業運転としては初事例となる。そのほか、各事業者もそれぞれ開発を進めている。 海外勢に比べ遅れただ、連絡会の

鉄道好きで知られる、将棋の藤井聡太八冠（２１）が６日、秋田県大仙市のＪＲ大曲駅で秋田新幹線こまちの出発合図を出した。白い駅長制服に身を包み、ホーム上で右手を上げて新幹線を見送った。 この日は同市で第３６期竜王戦の第６局が予定されていたが、藤井八冠が開幕４連勝で防衛したため対局は行われずイベントが開かれた。 「幻の勝負めし」のお披露目会もあり、藤井八冠は、とんかつとチキンライスがセットになった「花火のまち大曲のオープンカツ」を選んだ。「相性抜群で、とてもおいしかった」とご満悦。 ＪＲ大曲駅で秋田新幹線こまちの出発合図をする将棋の藤井聡太八冠＝６日午後、秋田県大仙市線路上を除雪する車両の運転も体験した。ヘルメットをかぶり長靴を履き、往復約２００メートルを運転した。「計器類に普通の電車と違うところがあった。すごく楽しい経験になった」。体験後、鉄道ファンならではの視点で感想を語った。

和歌山電鉄貴志川線貴志駅（和歌山県紀の川市）名誉永久駅長の三毛猫「たま」をモデルに製作された絵本「ねこのえきちょうさん　たま」（金の星社刊）が完成し、６日、同線和歌山駅（和歌山市）で小嶋光信社長や２代目駅長「ニタマ」らがお披露目した。全国にネコ駅長のブームを巻き起こしたたまの生涯と同電鉄について実話に基づき描いた絵本で、１１日から全国の書店などで販売される。 たまは貴志駅の駅長を平成２７年に死ぬまで約８年にわたって務めた。ネコの駅長ブームで全国からファンが押し寄せ、廃線寸前だった同線を救ったとされ、今でも根強い人気がある。 同電鉄によると、たまの絵本が作られるのは初めて。金の星社から打診があり実現した。作画、作文は絵本作家の羽尻利門（としかど）さんが担当している。 絵本では、たまが駅長に就任した経緯や同電鉄の利用客らとたまの触れ合いなどが描かれており、同電鉄の広報担当者は「絵本のたまは本物

来年3月の北陸新幹線の延伸開業に伴い、JR西日本から並行在来線の運営を引き継ぐ第三セクター「ハピラインふくい」（福井市）は5日、開業時の運賃を中部運輸局に届け出た。普通運賃は現行のJR西と比べ約15％の値上げとなる。 福井―敦賀（福井県敦賀市）では、現行990円の普通運賃が開業後は1140円となる…

大阪・兵庫の府県境にある妙見山（標高660メートル）のケーブルカーが3日、運行を終了した。参拝客や行楽客に親しまれてきた名物ケーブルの約100年の歴史の幕引きに約3700人が訪れ、別れを惜しんだ。 この日、ふもとの黒川駅には始発を待つ親子連れや高齢者夫婦、鉄道ファンらが数十メートルの長い列を作った。営業終了日が公表された9月下旬以降利用客が増え、能勢電鉄（兵庫県川西市）は運転間隔を20分から10分に縮めたが、休日は2～3時間待ちになることもあったという。

国土交通省運輸安全委員会は7日、島田市の大井川鉄道大井川本線で先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れた事故について、実車を用いた再現実験を実施する。これに伴い、同路線は一部区間で運行を中止し、バスによる代行輸送に切り替える。 運輸安全委員会は事故翌日の11月29、30日に事故車両の調査や駅員への聞き取りを行ったが、車両に目立った外傷は見つからなかっ…

九州新幹線長崎ルート未着工区間の新鳥栖―武雄温泉間の整備方針を巡り、山口祥義知事は6日、佐賀駅を通るアセスルートについて「失うものがあまりにも多く、未来への展望が描けない」と答弁し、改めて否定的な考えを示した。県議会で木原奉文氏（自民）の一般質問に答えた。 佐賀空港周辺を通る南回りルートについて「一考に値する」との考えを示している山口知事に対し、木原氏は「佐賀駅の利便性や財政負担は南回りの方が失うことが大きい。地域振興やまちづくりの観点からも佐賀駅ルートが最もふさわしいと考える」とし…

【読売新聞】　叡山電鉄が鞍馬駅（京都市左京区）で展示保管している「デナ２１型」の修復のため実施したクラウドファンディング（ＣＦ）が、設定目標の８００万円を超え、４４９人から１０５３万円が集まった。１９２９～９４年に使われた車両（全長

【読売新聞】　国内外から人気を集める和歌山電鉄貴志駅（和歌山県紀の川市）の初代猫駅長「たま」の生涯を描いた絵本「ねこのえきちょうさん　たま」が、１１日に発売されることになった。６日から始まった「クリスマス電車」の運行に合わせてお披露

【読売新聞】　ＪＲ東海は来年１月から東海道新幹線の全区間（東京―新大阪、約５５３キロ）で社員の新幹線通勤を認める方針を固めた。東京―大阪間の通勤も可能になる。居住地の自由度を高めて、人材確保や採用強化につなげることが狙いだ。 主要な

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受験シーズンを控えた時期に恒例となっているJR徳島線の学駅（徳島県吉野川市川島町）の「合格祈願きっぷ」の臨時販売が、来年1月1日から8日まで同駅である。 学駅の入場券は、5枚そろえると語呂のよい「ご（5）入学」になるとして、旧国鉄時代から受験生らに人気がある。入場券5枚と合格祈願のお守り袋をセットにして販売し、1セット950円。 ふだんは無人駅の学駅での臨時販売は、JR四国と地元合同会社の「川島えがお倶楽部」が協力して実施。4、5日は同倶楽部のみが販売する。同倶楽部は駅近くの田んぼで栽培された「入学米」（300グラム入り800円）も合わせて販売する。販売時間は各日とも午前9時～午後5時。 ただ、合格祈願きっぷはJR四国の主要駅の窓口やワープ支店、ウェブサイト「JR四国ツアー」で通年販売されている。東京、埼玉や大阪の書店でも期間限定で販売される。1月1日には、JR徳島駅での購入者（先着100

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IRいしかわ鉄道（金沢市）は5日、来年3月16日の北陸新幹線の県内全線開業に伴い、JRから運行を引き継ぐ金沢駅以西の北陸線・金沢―大聖寺間に関連し、福井県のハピラインふくいへ乗り継いだ場合、割引を実施すると発表した。 IRによると、初乗り運賃が石川、福井双方でかかるため、割引がなければ現行のJR運賃より、かなり高額になる区間が出る。福井県で最も石川県に近い牛ノ谷と、石川の加賀温泉の区間を例に取ると、割引がなければ440円となり、現行の200円の2・2倍に。割引をすることで260円に抑える。同様に両県境をまたぐ区間は、現行の1・3倍を超えない範囲に割引で抑えるとしている。 財源は、県の並行在来線運行支援基金50億円のうちの約8億円を使い、10年間は割引を続ける方針だ。 また、10月、国へ申請した料金体系が12月4日付で、北陸信越運輸局から認可されたことも発表。これを受けて、現行のJR運賃と比

ハピラインふくいは5日、来春の北陸新幹線敦賀延伸でJR西日本から営業を引き継ぐ北陸線の大聖寺―敦賀間（84・3キロ）の運賃を発表した。普通運賃と通勤定期は現行の15%、通学定期は5%の値上げとなる。一方、初乗り運賃が2重でかかるJRや石川県内のIRいしかわとの乗り継ぎでは、一部で割引運賃も設定する。 ハピラインによると、例えば、福井―敦賀間の運賃（大人）は現在の990円が1140円となる。同社の経営計画では、開業6年目以降は普通運賃と通勤定期はさらに値上げが予定されている。 他社の営業区間にまたがって利用する際は、一部で割引運賃を設定した。引き上げ幅が1・3倍程度に収まるようにしたという。福井―金沢間は現在1340円だが、来年3月以降は1660円となる。 同社は「料金は上がることになるが、運行本数の増加や快速列車の運行など利用しやすいダイヤを設定してサービスの向上を図りたい」としている。（

ひどく混雑する通勤ラッシュはつらいもので、座って通えるならそれに越したことはない。こうした需要に応えるため、追加料金を支払えば着席乗車を保証する「座席指定サービス」が、この10年あまり大手私鉄を中心に広まっている。 1編成丸ごと座席指定制にするケースと、一部の車両のみの「座席指定車両」がある。 このサービスはコロナ禍で通勤客が激減した際、存在意義が揺らいだが、感染状況の落ち着きとともに再び需要が増してきている。今回はその歴史や、関東と関西のサービスの違いを見ていきたい。 始まりは小田急 関東でルーツと言えるのは1967年、小田急電鉄が夕方に新宿から回送列車として走らせていた特急ロマンスカーを、新原町田駅（現在の町田駅）までの営業列車に変更したあたりだ。 その後、観光やビジネス出張用に座席指定の特急列車を運行していた西武鉄道や東武鉄道、京成電鉄なども、ラッシュ時間帯に特急型電車を使って通勤客

兵庫県南部を基盤とする山陽電気鉄道の本線は神戸市の西代駅と姫路市の山陽姫路を結ぶ。東は神戸高速線を介して阪急神戸三宮または阪神神戸三宮と直結。さらに阪神線に直通して大阪梅田まで直通列車を走らせている。 山陽電車で乗降人員が最多 ルーツは1907年創立の兵庫電気軌道にさかのぼる。同社は1910年に兵庫―須磨間で開業、1917年に明石まで延伸した。一方、姫路方面へは神戸姫路電気鉄道が1923年、明石駅前―姫路駅前間を開通させた。2023年は明石―姫路間の開業100年にあたる。 両社はともに宇治川電気（関西電力の前身の1つ）の子会社となり、1927年に合併。翌年に兵庫―姫路間の直通運転を開始した。1933年に宇治川電気から分離独立して山陽電気鉄道が誕生した。1962年に日本初のアルミ車を導入した鉄道会社としての一面もある。 山陽電車の全49駅でもっとも乗降人員が多いのが山陽明石駅。所在地は明石市