JR北海道が8日発表した2023年4〜9月期の区間別収支は、札幌駅と新千歳空港駅を結ぶ「快速エアポート」を含む札幌圏で営業黒字転換した。一方でその他20区間は赤字が続き、新型コロナウイルス感染拡大前の19年同期と比べ、全体の赤字額は拡大している。桑園―北海道医療大学間、札幌―岩見沢間、白石―苫小牧間、小樽―札幌間からなる札幌圏の営業損益は3億2400万円の黒字(前年同期は16億円の赤字)だった
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藤子・Fさん生誕90年 1日券など販売 「ドラえもん」の作者として知られる漫画家の藤子・F・不二雄さんの生誕90周年を記念し、高岡、射水両市間を運行している路面電車「万葉線」は、記念ステッカー=写真=を張ったドラえもんトラムを運行し、記念のドラえもんトラムのペーパークラフトや1日フリーきっぷを販売している。(武田寛史) ステッカーは運転士の制服姿のドラえもんとロゴ「藤子・F・不二雄生誕90周年」のデザインで、車両の前部と後部に張ってある。ペーパークラフトは、生誕90周年ステッカーが張られた車体をモデルにしている。販売数は千部。乗車券(200円)付きで税込み330円。 1日フリー切符は、外側がドラえもんトラムのデザイン、広げた内側には藤子さんの写真や「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」(高岡市美術館内)などを紹介している。いずれも税込みで大人(中学生以上)は900円、小人(小学生)
岡山電気軌道(岡山市中区徳吉町)は8日、路面電車の車内外をリースやベルで飾り付けた「クリスマス電車」の運行を始めた。東山線で25日まで1日12往復する。 車両(2両編成)の前後に直径45センチのリースを取り付け、車内も金銀のモールやヒイラギの葉で装飾。窓にもサンタクロースや雪の結晶のシールを張り、クリスマスムードを華やかに演出した。 営業運転を前に、三友保育園(同門田屋敷)の園児22人を招いた貸し切り運行があった。子どもたちは、サンタクロースに扮(ふん)した社員からプレゼントをもらったお礼に「ジングルベル」を歌った。年長の園児(6)は「飾りがいっぱい。クリスマスが楽しみになった」と話した。 クリスマス電車は毎年運行しており、今年で30回目。
リニア中央新幹線トンネル工事が南アルプスの生態系に与える影響を議論してきた国土交通省専門家会議は7日、報告書を取りまとめ、斉藤鉄夫国交相に提出した。JR東海と県、静岡市などが年明け以降、報告書が示す環境保全措置の考え方を踏まえ、具体的な対策の議論を本格化させる。 斉藤鉄夫国土交通相(左)にリニア工事の環境保全に関する報告書を提出する中村太士専門家会議座長=7日午後、国交省 中村太士座長(北海道大教授)が同省を訪れ、斉藤国交相に手渡した。国交相は「科学的な議論を丁寧に積み重ねてもらった。報告書に沿って、必要な対策をとるようにJR東海に求めたい」と述べた。8日に同社の丹羽俊介社長に面会し、直接要請するとした。 報告書の提出後、中村座長は2022年6月の協議開始以降初めて、報道陣の取材に応じ、「あまり長く議論を続けても国民の理解は得られない」と、スピード感を意識して議事進行していたと明かした。県
富士市議会11月定例会は7日、一般質問を行い、5氏が登壇した。小長井義正市長はJR新富士駅―富士駅間の接続手段として市が検討している自動運転バスの運行について、需要予測などを再調査する考えを示した。荻田丈仁氏(心政富士)への答弁。 両駅間の需要などは、道路と線路の両方を走るDMVの導入について検討していた2007年度に調査を実施。1日当たりの需要を約700人とするなどの結果を得ていた。 調査実施から長い年数が経過したことや、新型コロナ禍で生活様式が変化したことなどから、小長井市長は自動運転バスの検討には再調査が必要と説明。既存の交通手段との差別化が求められることなどを踏まえ「定時性を確保することが極めて重要」とした。調査では想定ルートの設定や事業費の把握などを進める方針。 (富士支局・宮城徹)
大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車が発車直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れて緊急停車した事故を受け、国の運輸安全委員会は7日、改めて鉄道事故調査官らを現場の家山駅(同市川根町家山)に派遣した。当該車両の走行実験を行い、連結器やブレーキなど事故当時の状況を確認した。 事故があった車両の走行実験を行った現地調査=7日午前、島田市の大井川鉄道家山駅 事故があった電気機関車と客車に調査官が同乗し、連結器や連結器を固定するフックの位置などを変えながら複数回にわたって走行させた。当時の状況に近づけるため、実際に客車にいた乗客・乗員84人分の重り(4620キロ)を載せて運転した。連結部分を撮影し、客車の振動の程度なども検証した。 事故は11月28日午後2時45分ごろ、発生した。家山発金谷行きの臨時列車が家山駅を発車直後、電気機関車と客車をつなぐ連結器などが外れ、非常ブレーキが作動して緊急
JR可部線の可部(広島市安佐北区)―三段峡(安芸太田町)間の21駅、延長46・2キロが2003年11月末で廃止されてから20年が過ぎた。21駅の廃線前と現在の写真を通して、変わったもの、変わらないものを探る。 廃止された旧可部線の21駅の中には、20年で形跡が全て消え去った場所がある。旧上殿駅(広島県安芸太田町)もその一つだ。農村地帯にあったホームや待合所などは全て撤去され、草地になった。かつて駅だったことを示す記念碑や看板も一切ない。
さて、1952(昭和27)年に、大師線の塩浜―池上新田―桜本間を路線に組み入れ、路線長での最盛期を迎えた市電であったが、やがて転機が訪れる。 川崎臨海部の埋め立て・造成事業は、戦前から開始された水江町・千鳥町に続き、昭和30年代初頭に開始された浮島町が1961(昭和36)年に竣工。進出企業の操業が開始されれば、3線軌条による変則的な貨物輸送では限界を超えるのが目に見えていた。また、浜川崎駅の貨… 市電廃線時の「さよなら電車」の運転(提供:川崎区役所道路公園センター) [写真番号:1204587] この写真に関するお問い合わせ 「桜橋」停留所付近を走る市電車両。前面に「市民のみなさん さようなら」と掲げている(提供:川崎区役所道路公園センター) [写真番号:1204586] この写真に関するお問い合わせ 市電は道路名称にその名残をとどめている [写真番号:1204585] この写真に関す
米子市とJR山陰支社、日本旅行は7日、同市目久美町の後藤総合車両所運用検修センターにある「扇形車庫」(旧米子機関区車庫)の見学ツアーを同市ふるさと納税の返礼品に加えると発表した。「鉄道のまち」として発展してきた同市で、JRの施設を活用した返礼品は初めて。車庫内の見学のほか、ディーゼル機関車の運転席に入れるプランもあり、8日から受け付けを開始する。 扇形車庫は、車両の前後方向を変えるための転車台を中心に備えた扇形の車両格納庫。同センターでは1902年の山陰鉄道開業時に建設された「く形れんが造り車庫」を55年3月に改築し、現在も車両の留置や検査修繕に使っている。 見学ツアーは、寄付金15万円(定員5人)と7万5千円(同10人)の2プラン。米子駅に集合し、扇形車庫に移動して車庫内や機関車の入れ替え作業を見学。15万円のプランでは機関車の運転席に入る体験も含まれる。見学日は2月25日と3月23日の
東武鉄道は7日、東京・浅草-東武日光、鬼怒川温泉駅間で、イチゴをイメージして車両の外観を赤とピンクに塗装した特急「いちごスペーシア」を24日から運行すると発表した。本県誕生150年を記念して企画した。運行期間は2026年12月までの約3年間を予定する。 特別車両は1編成6両で運行する。通常、白のスペーシアの外観をカラーリングするほか、車内の個室のシートをイチゴ柄にする。一般座席も、2号車と5号車の15列目のシートをイチゴ柄とする。運行情報は毎週更新され、同社ホームページで確認できる。 今月24日午後0時半からは、東武日光駅で出発式を行う。先着300人に同駅員がデザインしたオリジナル缶バッジをプレゼント。地元の名産品などを販売するマルシェも開かれる。 同日は日帰りツアーも開催する。いちごスペーシアで浅草-東武日光駅間を往復し、イチゴ型のつり革などの記念品がもらえる。定員142人。代金は大人1
敦賀港の夜をたくさんの光で彩るイルミネーション「ミライエ」が、敦賀市金ケ崎緑地で開かれている。25日まで連日、午後6~9時に点灯。今年は10周年を迎え、過去最多の65万個の発光ダイオード(LED)で彩られる。 広々した緑地全体に海をイメージした鮮やかな青色の光が広がり、海の中にいるような感覚が楽しめる。長さが70メートルあるゴールドに輝く光のトンネルは荘厳さを感じさせるほど。さまざまな光るモニュメントもあちらこちらに設置されている。目玉は、来年3月の北陸新幹線開業を記念した「W7系」のオブジェ。青、白、ゴールドに輝くスマートな車体と、敦賀が日本海側で初めて鉄道が走った街であることをアピールする蒸気機関車(SL)の緑と白の電飾とが、15分おきに交互に光る仕掛けになっている。...
JR東海は7日、社員が通勤できる範囲を、東海道新幹線の全区間に拡大すると明らかにした。来年1月から。現在は原則300キロ以内だが、東京―新大阪(約553キロ)の通勤が可能になる。望まない単身赴任をなくすのが目的という。社員の働き方の選択肢を広げることで、優秀な人材の確保につなげる狙いもあるとみられる。 主要な労働組合と合意した。これに合わせ、通勤時に新幹線の車内で働くことも認める。駅など現場の仕事に直接携わらないオフィス部門の社員約6千人が対象になる。 現状で通勤できるのは、東京―豊橋(約294キロ)、新大阪―浜松(約296キロ)など。今後は、片道約1時間35分の東京―名古屋(約366キロ)も可能になる。
リニア中央新幹線静岡工区を巡り、森下祐一静岡大客員教授が水資源などへの影響問題の解決策を研究するため、大学寄付講座の開設をJR東海に持ち掛けたが拒否された問題で、有識者らでつくる静岡県専門部会の部会長でもある森下氏が静岡県の聞き取りに対し「(JR東海が拒否したことは)その後の議論に影響していない」と説明していたことが7日、分かった。県の担当者が同日の県議会で明らかにした。 報道で初めて知った同問題は今年9月に産経新聞が報じた。森下氏は令和3年10月、静岡大に4年度から3年間にわたり、寄付講座を設置することをJR東海に提案したことが、同氏作成の資料などで明らかになっている。自身も特任教授として参画するとし、人件費など経費年3084万円の負担をJR東海に求めたが、同社が拒否した。 森下氏については、着工に反対する川勝平太知事の主張と軌を一にした発言も目立ち、会議運営の公平性に一部から疑問の声も
JR東海の丹羽俊介社長は7日、リニア中央新幹線の名古屋以西の延伸に向けて、路線の設置が計画されている三重県、奈良県において、駅建設位置の決定などに必要な環境アセスメント(環境影響評価)に着手したと明らかにした。 JR東海は、環境アセスメントの一環として、5日に奈良県、6日に三重県で、地質の状況などを調べるためのボーリング調査に着手したという。丹羽氏は、沿線自治体と進めてきた準備作業が進展したことから、ボーリング調査の開始にいたったと説明した。 JR東海によれば、駅の候補地として、奈良県ではJR平城山(ならやま)駅(奈良市)、八条・大安寺周辺のJR新駅(同)、大和郡山市の近畿日本鉄道とJRが交差する地点の3地点で調査を進める。また、三重県では、亀山市内の3カ所の候補地を調査するという。 リニアをめぐり、JR東海は、2027(令和9)年の品川―名古屋間の開業を目指しているが、途中通過する静岡県
夕暮れ時の写真を収めようと、JR下灘駅に集まる観光客=愛媛県伊予市で2023年9月23日午後5時26分、松本晃撮影 写真共有アプリ「インスタグラム」で撮影して見栄えのする「インスタ映え」が、2017年に流行語大賞に選ばれて以降、観光のPRに活用するのは当たり前になった。だが、必ずしも地域活性化に効果を上げているとは限らない現実もある。何が明暗を分けているのか。 「一番海に近い駅」苦戦 9月下旬の夕暮れ時。「日本で一番海に近い駅」と呼ばれるJR下灘駅(愛媛県伊予市)のホームには、眼前に広がる伊予灘と夕日を写真に収めようと、詰めかけた人たちが一斉にスマートフォンのカメラを構えていた。駅前の駐車場には車が並び、近くには観光バスも乗り付けていた。 駅前には16年にオープンしたという仮設のコーヒースタンド「下灘珈琲」があるが、周辺には他に飲食店やコンビニエンスストアはない。約5キロ離れた道の駅「ふた
通行できるのもあと数日となり、夕日を浴びながら三鷹跨線橋から行き交う電車を眺める大勢の人たち=東京都三鷹市で2023年12月6日午後4時2分、手塚耕一郎撮影 作家・太宰治のお気に入りの場所だったことで知られる東京都三鷹市の陸橋「三鷹跨線(こせん)人道橋」が撤去を前に訪れる人が絶えない。 三鷹跨線橋はJR三鷹駅から西約400メートルに位置する。旧鉄道省時代の1929(昭和4)年に建設され、全長約90メートル・幅約3メートル・高さは約5メートル。橋の一部には古いレールも使われ、コンクリートや鋼材がむき出しになった武骨な造りを間近に見ると歩く足を思わず止めてしまう。 線路を横断するだけでなく、幼い子どもが目の前を通過する電車を眺めたり、散歩の途中に富士山を写真に収めたりする姿が見られ、多くの市民に愛された。49年に無人列車が暴走し多数の死傷者を出した「三鷹事件」の現場のそば。昭和・平成・令和の1
九州新幹線長崎ルート未整備区間の新鳥栖―武雄温泉間の整備方針を巡り、与党検討委員会が国土交通省に対して佐賀県との年内協議を要請したことを受け、山口祥義知事は7日、報道陣の取材に対し「お話いただければ議論したい」と受け入れる考えを示した。 6日に開催された与党検討委では他地域の整備新幹線の議論が盛り上がる中、長崎ルートの整備計画に時間をかけられないと判断。佐賀県と一致点を見いだすよう国交省に要請し、2024年1月の与党検討委で報告するよう求めた。 南里隆副知事によると、6日の会合後、国交省の平嶋隆司鉄道局次長から南里副知事に年内開催の打診があり、県側も了承した。南里副知事は「幅広い協議とは別の協議」との認識を示し、今後は人選などを調整するという。 与党検討委の森山裕委員長は6日の会合後、「今までは佐賀駅ルートが最良ということだったが、佐賀県側が別のルートを言っているのは事実。佐賀空港の近くは
最速で2037年とされる名古屋以西のリニア中央新幹線計画をめぐってJR東海は7日、工事の前提となる「環境影響評価」の作業に着手したことを明らかにした。ルートと駅位置の絞り込みに必要なボーリング調査を三重・奈良の両県で始めたという。 大阪市内で会見した丹羽俊介社長が明らかにした。三重県では地元側から亀山市内の3カ所を駅候補地としてJR東海に示している。このうちの一つ、関西線・井田川駅周辺で6日に作業を始めたという。JR東海は今後、残る2カ所についても同様の作業を始めるとしている。 名古屋以西のリニア計画をめぐっては、政府が22年6月に閣議決定した「骨太の方針」に開業促進の取り組みが明記された。JR東海が23年から環境影響評価に着手できるように指導や支援をするとしており、JR側の対応が注目されていた。(山本知弘) ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=15
【栃木】宇都宮中央郵便局の向かいにあるポケットパークに、次世代型路面電車(LRT)の車両をイメージした作品が登場し、来場者を楽しませている。宇都宮市の中心市街地で開かれている「うつのみやイルミネーション2023」の一環で、夜間は内部にあかりがともされる。 実行委員会の事務局を務める宇都宮まちづくり推進機構によると、イルミネーションには毎回、その年に話題になった出来事を採り入れており、今年は8月に開業したLRTに着目した。 制作したのは、宇都宮市の灯(あか)り造形作家、鎌田泰二さん(77)。開業前から車両基地に見学に行くなどして、準備を進めてきた。作品は現物の12分の1のスケールで全長2・5メートル。 和紙で作られたような風合いで、近未来的な造形と和のテイストが融合している。鎌田さんは「あかりがともったときも昼間も、きれいに見えるように工夫した」という。 背景は宇都宮メディア・アーツ専門学校
赤字が続く北陸鉄道の石川線(野町―鶴来、13・8キロ)について、金沢市は設備などの維持管理費を自治体が負担する「みなし上下分離方式」の採用意向を示した。1日に開会した市議会12月定例会で村山卓市長が表明した。市は同線の増便も提案しており、いずれも来年1月の公共交通協議会で計画をまとめる。 2021年12月に北鉄が、線路や信号などの施設を自治体が所有し、列車の運行を同社が担う「上下分離方式」を要望。バス高速輸送システム(BRT)への置き換えも検討されたが、今年8月、地元4市町の首長会議で鉄道のまま存続させる方針が決定されていた。 市交通政策課によると、同社の鉄道事業収支は25年度から11年間の試算では、上下分離方式の場合、3億円の黒字に。引き続き同社負担の場合は22億円の赤字になることが見込まれる。この25億円の幅の中で、自治体がどこまで支援するかがポイントになる。みなし上下分離方式は、国の
JR西日本は利用者が少ないローカル線の2020~22年度の平均収支を公表した。県内の赤字の5路線6区間は、費用に対する収入の割合を示す収支率が17~19年度平均に比べ、1・2~9ポイント悪化した。新型コロナウイルスの影響で利用が落ち込んだ。 保線費用などが年度によって変動するため、単年度でなく、3年の収支の平均を公表した。新型コロナ前の19年度に平均通過人員(輸送密度、1キロあたりの1日平均利用者数)が2千人未満だった区間が対象。 コロナ前の17~19年度平均と比べ、収支率が最も悪化したのは山口線(宮野―津和野)で、9ポイント減の8・7%だった。コロナ禍で特急の利用が落ち込み、収入が9千万円に半減した一方、費用が増えて赤字が9億7千万円に拡大した。美祢線の収支率は9・5%で6・4ポイント減だった。 収支率が最も低いのは山陰線(益田―長門市)の5・2%。100円の運賃収入を得るのに、1939
来春に開業するJR青森駅東口ビルの壁面に、駅名看板がお目見えした。看板は地元の人たちの要望を受け、半世紀にわたってひらがなだった表記を引き継ぎ、今回も「あおもり駅」になった。 青森駅東口ビルは10階建てで、商業施設やホテルなどが入る。来春に一部が開業予定で、仕上げの工事が進むなか、ビルの壁面に「あおもり駅」の看板が設置された。黒を基調にしたデザインで、アルファベット表記を併記している。 青森駅にネオン式の光る看板が登場したのは1969(昭和44)年で、「あおもり駅」とひらがなで表記。昭和50年代半ばに2代目に交代したが、ひらがな表記は引き継がれ、2021年に旧駅舎が廃止になるまで、青森の玄関口のシンボルとして親しまれた。初代と2代目は緑色に光ったが、今回はビルのデザインなどを考慮し、白く光るようにしたという。 新しい看板もひらがなの表記を採用したことについて、JR東日本青森支店は「地元のみ
リニア中央新幹線の静岡工区で工事の影響が懸念される南アルプスの環境保全をめぐり、国の有識者会議が7日、報告書をとりまとめた。有識者会議の座長を務めた中村太士・北大教授が国土交通省を訪れ、斉藤鉄夫国交相に報告した。 環境保全に関する会議は昨年6月から今年11月にかけて、リニアのトンネル工事によって起こりうる、水生生物や高山植物などへの影響について14回にわたって議論した。 報告後、国交省の担当者は「JR東海が取り組むステージに入った」と話し、中村座長はJR東海に対して、「(報告書に沿って)きちんと誠実に実行していただきたい。情報の共有が最も大事で、できるだけ地域に出向いて自治体の方々に説明するのが責務ではないか」と話した。 一方、有識者会議と静岡県の専門部会との関係について、中村座長は「専門部会から『ここが足りない』と課題を言われるばかりで県でも議論してほしかった。お互いの関係は相補的である
1994年の英仏海峡トンネル開業以来約30年間、「ユーロスター」が独占的に運行してきたイギリスと欧州大陸を結ぶ高速列車。2023年10月、新興企業の「エボリン(Evolyn)」が同区間に参入を表明し(2023年10月28日付記事「1社独占の英仏高速鉄道に『殴り込み』新参の勝算」)、初めてのライバルが出現するとあって話題を呼んだ。 だが、実はユーロスターのライバルに関する話題はこれだけにとどまらなかった。イギリスを拠点とする有名企業グループやオランダの新興企業、さらにはスイスの国鉄も同区間への参入を目指していることが明らかになってきた。 ヴァージンが英仏間国際列車に参入? 11月、イギリスの富豪でヴァージングループの総帥であるリチャード・ブランソン氏が、英仏間の高速列車事業への参入を目指していると英テレグラフ紙が報じた。さまざまな事業を手掛けるヴァージン・グループは、1997年からイギリス国
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