英国出身の前社長解任に続き、追い出した側の菊川剛会長兼社長(70)もスピード退任するなど、買収資金問題で激震が続くオリンパス。とうとう証券取引等監視委員会も調査に乗り出した。本紙では一連の問題発覚のきっかけとなった内部文書を入手。大手会計事務所が作成したもので約660億円に及ぶカネの流れに「疑わしい問題がある」と指摘。キーマンとして、ある金融関係者の名前を挙げている。衝撃の“告発文”の中身とは-。 文書は「INTERIM REPORT(中間報告書)」と題された30ページに及ぶ英文ファイル。 関係者によると、解任されたマイケル・ウッドフォード前社長(51)が英系会計事務所、プライスウォーターハウス・クーパース(PwC)に作成させたもので、英医療機器メーカー、ジャイラス社買収の際の資金が調査対象。同社関係者はこう明かす。 「問題視されているのは、買収の際にオリンパスのファイナルシャル・ア