ちょっと変な造語だが、表題の書名で新著の構想を練っている。 1997年の初夏に、 “超インフレがやってくる” を上梓した。 ずいぶんと版を重ねて、多くの方々に読んでいただいた。 あの当時は日本経済に活力がみなぎっており、 景気回復から好景気到来、そしてインフレ突入という図式が想定できた。 どうしてインフレまでいってしまうのかというと、 バブルに踊った企業や金融機関を救済するためのゾンビ予算を大量にばら撒いていたからだ。 経済合理性を欠いた救済資金投入を続けると、 景気が回復した後で大量にばら撒かれた資金がまたぞろ暴れ出すことになる。 それと、世界人口の増加と経済成長がもたらすエネルギーなど資源や食料の供給不足による価格高騰が、 日本の輸入物価を押し上げるという図式。 こちらは、幸か不幸か日本のデフレ現象と円高に救われて、いまのところ輸入インフレの懸念はない。 ともあれ、当時とは状況が変わっ