日本漫画の快進撃 フランスにおける日本の漫画市場はコロナ禍を経て、現在も成長を続けている。日本に次いで世界第2位の規模を誇るフランスのマンガ市場は、この10年間で4倍に膨らんだ。2022年には金額にして 3億8100万ユーロ(約530億円)の規模に達している。 つい先日、フランスではヨーロッパ最大級のアングレーム国際漫画祭が開催され、そこでも日本の漫画が多くの人を惹きつけ、大盛況だったという。 私は日本の漫画の快進撃を2010年代から見つめ続けてきた。フランスにある日本の漫画を翻訳出版する会社に入社したのが2013年だったが、その時に強く感じたことの一つは、フランスでは日本の漫画が、一種の「高尚な文化」として受け止められつつあるとのではということだった。 日本での漫画の位置付けは一般的に、大衆文化、娯楽、エンタメ、という感じではないだろうか。では、フランスではどうだろうか。もちろん、ワンピ
風刺、4コマ、短編、長編などなど、 様々なスタイルで漫画作品を作り上げる漫画家の人々。 近年はWEB漫画などが増えている事もあり、 日本で活動する漫画家の正確な数は分かりませんが、 ダイヤモンド社「情報メディア白書2010」によると、 2010年に紙媒体で新刊の単行本を発刊した漫画家は、 6000人近くにのぼるそうです(2011年以降の情報はなし)。 その中で、日本では女性の漫画家が多数活躍していますが、 世界的に見ると女性のコミック作家は非常に稀。 今回の翻訳元の投稿者さんは、米国のジャーナリストなどは、 「コミックの世界では女性が十分に活躍出来ていない」と、 男女間で差がある事を指摘するが、なぜそういった人たちは、 女性も第一線にいる日本という例を無視するのかと憤っています。 コメント欄では、投稿の本筋とはずれる部分もあるのですが、 女性でも活躍出来る日本の漫画界の環境について、 様々
フランスも他国同様、2020年3月のパンデミック以来、大きな経済的な打撃を受けてきました。ことに、1回目のロックダウンでは、生活必需品以外の全ての店舗が閉まり、ほぼ、外出は、不可能な状態でしたから、現在、ほぼ、全ての店舗や文化施設などが再開して、人々が街に出ている様子を見ると、なんだかホッとして、微笑ましい気持ちになると同時に、この全部が閉まっていたということは、どれだけの経済的な打撃であったのかを今さらのように思わせられます。 感染拡大の原因の一番の標的となったのは、飲食店でしたが、併せて人流を止めるという観点から、映画館、美術館、劇場、コンサート会場などの文化的施設も日常生活の優先順位から取り残され、つい最近まで、その全てが閉鎖されていました。 このパンデミックによる深刻な影響を受けた文化事業に対して、フランスは、ヨーロッパから110億ユーロの大規模かつ独自の支援を続けており、文化大臣
日本芸術院が新会員を発表。千住博、伊東豊雄、つげ義春、小澤征爾ら9名国の栄誉機関である日本芸術院は、令和3年度日本芸術院会員候補者を発表した。千住博ら9名が新たに会員となる。 文化庁に設置されている国の栄誉機関「日本芸術院」が、令和3年度の新会員を発表した。 現会員による投票をや会員総会の承認を経て決定した候補者は、千住博(絵画)、宮瀬富之(彫刻)、星弘道(書)、伊東豊雄(建築・デザイン)、五木寛之(小説・戯曲)、ちばてつや(マンガ)、つげ義春(マンガ)、野村万作(能楽)、小澤征爾(洋楽)の9名(括弧内は分科名)。3月1日付で文部科学大臣から発令される。 日本芸術院は「芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関」(日本芸術院令第1条)として設置された公的機関。昨年にはその在り方を見直す検討会議によって改革案が取りまとめられた。 改革案では分科の見直しが提言され、「日本画」「洋画」「彫
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「漫喫行ったら、マンガ描くよな?」と言ったら「そんなわけない」とツッコまれそうだが、実のところ「そんな漫喫」が名古屋に実在する。 名古屋の大須商店街にあるその店名は「漫画空間(以下「漫空」)」。「読める! 描ける! (仲間の輪が)広がる!」コンセプトで、来店客のほとんどが「読む人」ではなく「描く人」というのが特徴だ。 利用者は黙々と机に向かい、画業に集中している。仕事帰りや休日に立ち寄る会社員が多いという。(取材・文:檀原 照和) 月400~500人が利用 「漫空」がオープンしたのは2010年5月。まだ「コワーキングスペース」という言葉が一般的ではないころだ。 オーナー店長の内藤泰弘さんは当時52歳。「自分で事業を立ち上げたい。できれば大好きな漫画に関わる仕事がしたい」と一念発起し、27年働いた会社を脱サラした。最初の1年半はまったく人が入らない。ヒヤヒヤの連続だった。しかし、徐々に居着い
BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。 圧倒的画力!美麗なる世界観! やおいレボリューションの世界 サブカルチャーの枠を越えて、いまや広く認知されつつあるボーイズラブ文化。その人気は国内にとどまらず、世界中でファンを獲得しています。とりわけ北米では、毎年さまざまな都市でBLイベントが開かれるほど。そのなかで、独自のスタイルで旋風を巻き起こしているBL専門の出版社があります。 その名も、「やおいレボリューション」。このたびは、同社の代表であるシャロンさんに、お話を伺うことができました。 左がBL専門出版社「やおいレボリューション」のシャロンさん なぜアメリカでは「やおい」と呼ばれるのか。 ――「やおいレボリューション」もそうですが、アメリカでは、男同士のラブロマンを「やおい」と呼んでいます。その理由を教えてください。 シャロ
さて、前回や前々回、私が少女マンガにハマるきっかけや読者の調査の話をしたけど、実は大学院生をやりながら、仕事として日本のマンガの英訳もやっていたんだよね。神戸で調査している間にも「電子メール」という、最先端テクノロジー(笑)を使って翻訳原稿をアメリカに送ってた。ばぶりーだったのよ。ナウいギャルだったのよ。 翻訳の仕事をやるようになったのは、イリノイ大学の大学院の2年目、まだ修士課程なのにJapanese Women in Literatureという授業を教える羽目になって(!)、その授業を受けているハーフの男の子にViz Comics(現在のViz Media LLC)という、日本マンガの英訳を出している出版社の存在を教えてもらった。ダメ元で私が授業用に翻訳した萩尾望都先生の「ポーの一族」シリーズの短編(「はるかな国の花や小鳥」)を送ってみたら、なんとも簡単に雇ってもらえた! Vizでの仕
レイチェル・バルゾーラ・ソーン 1965年5月12日生まれ。アメリカのペンシルベニア州出身。二十歳の時に女の子を追いかけて日本に来るが、追いかけてる女の子が実は別の女の子を追いかけて日本に来てることを判明しその恋は終了。代わりに萩尾望都の『トーマの心臓』に出会って少女マンガに恋をする。 注:写真は詐欺です。(30年前の委員長です。) rachel@kyoto-seika.ac.jp 順番にフェイスブック、ツイッター、インスタグラムをやめました。SNSの金儲けを最優先するアルゴリズムは、私たちにとっても社会にとっても人類にとっても、マジやばい、マジ危険だと思ったからです。それで今年の4月からマストドンという、オープンソースSNSに参加しています。欠点もあ...
少女漫画コーナーって入りづらくね? 私ははたから見ればおじさ……お兄さんと呼ばれるような年代ですが、少女漫画をちょこちょこと嗜みます。 昔と比べると、最近の少女漫画は男性でも読みやすいものが増えてきているように思えますね。 絵柄もゴリゴリの「THE少女漫画!」ってものよりも、絵柄のスッキリとした少年・青年漫画に近いものが主流で人気になってきています。 最近の漫画で特にそれが顕著に現れていたのが『うたかたダイアログ』(稲井カオル)でした。 もはや絵だけ見てもこれが少女漫画とは思わないですよね。 (『うたかたダイアログ』1巻より) うたかたダイアログ 1 (花とゆめコミックス) 作者: 稲井カオル 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2017/07/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る そんな漫画が増えている昨今。おじさ……お兄さんの私でも少女漫画コーナー
ヨーロッパで日本漫画が幅広く出版されるようになったのは、1970年代の終わりに起きたアニメ・ブームのおかげである。フランスやスペイン、イタリアでは『マジンガー』シリーズ(永井豪)や『キャンディ・キャンディ』(水木杏子作、いがらしゆみこ画)、『ベルサイユのばら』(池田理代子)といったアニメの原作を皮切りに出版がはじまり、その後もほぼ途切れることなく現在に至っている。 日本アニメのヨーロッパでの紹介は、『バーバパパ』(フランスの絵本『バルバパパ(Barbapapa)』が原作)や『アルプスの少女ハイジ』(ヨハンナ・シュピリの小説『ハイジ』が原作)など、ヨーロッパ人があまり違和感を感じない作品から始まった。しかし、1978年に『UFO Robot Goldrake』という題でフランスとイタリアで放送された『UFOロボ グレンダイザー』(永井豪)が、文字通りの「カルチャー・ショック」を与えたことで、
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