AMD によるグラフィック プロセッサ製品メーカー ATI Technologies の買収から4年あまりが経ったが、同社はこのたび、ATI ブランドの廃止を決定した。 AMD は2006年7月に ATI を総額54億ドルで買収した。買収から現在までの4年間、AMD はデスクトップおよびワークステーション向けグラフィック プロセッサについて『ATI Radeon』ならびに『ATI FirePro』というブランド名を頑なに守ってきた。これは1985年の創立以来、ATI というブランド名がマニア層の間で築き上げてきた信頼を、少なくとも一部は尊重しての措置だったと言える。 だが、グラフィック プロセッサ装置 (GPU) と中央処理装置 (CPU) を単一チップに融合した新しいプロセッサ製品ライン『Fusion』のリリースが近づくに至り、AMD はついにブランド名を統合するという結論に達した。