突然ですが皆さん、揚げ物はお好きですか? 天ぷらや鶏の唐揚げをはじめ、白身魚やエビなど魚介のフライ、カツを乗せたカツカレーやカツ丼、ポテトチップスやサーターアンダギーといった揚げ菓子が思い浮かびますが、なかでもフライドポテトは世界的に食されている揚げ物のひとつと言えます。 しかし今のところ、宇宙飛行士がミッション中に出来立てのフライドポテトを食べることはできません。たとえば現在、国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙食の調理に利用できるのはプレートヒーター(約80℃)とお湯または常温の水だけなので(JAXAの宇宙日本食認証基準Q&Aより)、ISSに運ばれる宇宙食は限られた調理方法やISSの環境を考慮して開発・製造されています。 欧州宇宙機関(ESA)によると、複雑な物理学と化学が関わる揚げ物の調理を微小重力(無重力)環境でも行えるかどうか、これまではっきりとはわからなかったといいます。鍵とな
PDFファイル (634KB) 日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) が新たに開発した宇宙食4品が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) により2020年8月19日(水)に宇宙日本食として認証されました。また、この4品を含む弊社の宇宙日本食7品が、国際宇宙ステーション (ISS) に滞在する予定の野口 聡一宇宙飛行士の携行品として提供されることが決定しました。 弊社は、創業者・安藤 百福 (あんどう ももふく) の『宇宙食を開発したい』との強い思いにより、2001年からJAXAと共同開発を進め、世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」の開発に成功。2005年7月、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載され、野口宇宙飛行士とともに宇宙へ出発しました。 その後、2007年6月に「宇宙日本食ラーメン」3品 (しょうゆ、シーフード、カレー) がJAXAに
月面基地の「超高効率野菜工場」のイメージイラスト。4層ある食料は下からレタス、トマト、大根、イネを想定し、いずれも品種改良により背を小さくしつつ収量を多くするなどコンパクトな植物工場での生育に適したものになっている。人間が入らなくてもロボットが自動で収穫などを行うほか、非可食部や月面基地で出た資源を循環させる仕組みを取り入れている=©SPACE FOODSPHERE スペースフードスフィア 宇宙航空研究開発機構(JAXA)やベンチャーキャピタルのリアルテックホールディングスなどが2020年4月に設立した一般社団法人。「持続可能な未来社会の実現に貢献する」ことをめざし、食品やロボティクスの関連企業や研究者、シェフなど40超の組織と連携し、極限の環境と言える宇宙での食料生産技術などを確立することで、宇宙と地球双方の課題解決を図る。「2040年代に月面基地1000人居住」「2100年にテラフォー
高度資源循環型食料生産システム資源が極めて限られた環境である月や火星での持続的な長期滞在を可能にするため、私たちは高効率な食料生産システムおよび資源再生システム(有機性廃棄物・水・空気)を備えた閉鎖生態系生命維持システム(CELSS)の開発を進めています。食料生産システムにおいては、日本が長年培ってきた農業技術や品種、先端技術を融合させながら、宇宙において美味しく高品質な日本産農産物、微生物食品、培養肉などを生産できるよう要素技術の開発や統合的な研究開発を実施しています。 食関連のQOL改善ソリューション訓練された職業宇宙飛行士のみならず、多くの民間人が宇宙を訪れる時代が到来しつつあります。また、職業宇宙飛行士も地球低軌道だけでなく、月や火星など即座の帰還が難しい閉鎖隔離環境に長期間身を置かれることとなるため、心身の健康や人間関係の維持などの面でこれまでのセオリーが通用せず、生命維持やミッ
有人月探査が加速している。2019年3月末、米トランプ政権は5年以内にアメリカ人飛行士を月面着陸させると発表した。三菱総合研究所によれば、2045年ごろに月面ホテルなど基地以外の建造物が増え、月面経済活動がスタートして民間宇宙旅行が一般化すれば、月面に1000人が滞在する「月経済圏」ができるという。その時代、月への訪問者は1万人になるという試算もある。 人が暮らすときに欠かせないのは? 「食」だ。その市場規模は、原料や調理器具などのサプライチェーンを含めると、2045年までに最大5600億円、関連技術の波及も含めると最大2兆3000億円にもなるという(三菱総研試算)。 想像してほしい。憧れの月に大枚をはたいて旅行で訪れる未来を。旅の楽しみのひとつは食事だ。フリーズドライやレトルト食品で簡単に済ませるのは寂しい。月の地平線から上る「地球の出」を眺めつつ、月面産の食材で作ったディナーを堪能した
間もなく打ち上げられるSpaceXの物資補給船「ドラゴン」は、国際宇宙ステーション(ISS)に向けてさまざまな実験機器などを運び込む予定だ。ディスプレイなどに使われている液晶を微少重力下で詳しく調べるほか、将来の宇宙計画への採用を目指す「人工筋肉」や、宇宙飛行士がコーヒータイムを楽しむための特製エスプレッソマシンも届けられる。 SpaceXはイーロン・マスク氏が創業した民間企業で、ISSに物資補給する契約を米航空宇宙局(NASA)と結び、2012年には民間機として初めてISSとのドッキングに成功している。今回の打ち上げは日本時間14日午前5時半ごろに行われる予定だ。 米国の研究者による「Observation and Analysis of Smectic Islands In Space」(OASIS)は、液晶の「配向」などが微少重力下でどのような影響を受けるかなどを調べる機器を運び込む
ギリシャの研究者は2013年12月、無重力ではフライドポテトが美味しく揚がらないことを実験により確かめるとともに、遠心重力装置により3G環境下では最適な揚げ物ができることを発表した。 研究はギリシャ・テッサロニキ・アリストテレス大学の研究者John S. LioumbasおよびThodoris D. Karapantsiosによるもので、ESA(欧州宇宙機関)の協力で行われた。無重力では温度による比重の違いによる油の対流、ポテト内から蒸発した水分の気泡が表面から剥離するといった現象が発生しないため、フライドポテトは油っぽくなりサクサクと揚がらないことを微小重力実験で確認したという。 研究では、さらに遠心重力装置を用いて1G以上、最大9G環境下で揚げ物実験を行った結果、対流や気泡剥離が加速された。なかでも3G状態でフライドポテト表面の気泡は最も多くかつ小さくなり、1G環境よりも短時間でサクサ
国際宇宙ステーションで生活する宇宙飛行士に食料を届けるための高いコストに頭を痛めていたNASAは、宇宙で食物を生産することでこれを解決しようとしています。NASAが研究中の宇宙野菜栽培プロジェクト「VEGGIE」とはどのようなものでしょうか。 Space Farming: The Final Frontier - Modern Farmer http://modernfarmer.com/2013/09/starship-salad-bar/ ◆VEGGIE 宇宙旅行を実現させるために最も難しい問題は食料の確保だと言われています。当然地球から食料を持ち込むことになりますが、このコストは非常に高く、国際宇宙ステーションプロジェクトに参加するハワード・レヴァイン博士によると、国際宇宙ステーションに食料を運ぶ場合1ポンド(約450g)あたり1万ドル(約100万円)かかるそうです。また、NASAの
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