Inflight | Launch Thu Apr 11, 2024 09:00 UTC Site 1A, Vostochny Cosmodrome, Russia
ほぼ無重力の国際宇宙ステーションで行った実験で、マウスの受精卵を正常に育てることに世界で初めて成功したと山梨大学などの研究チームが発表しました。 研究チームはおととし8月、国際宇宙ステーションへの補給物資を運ぶロケットで、凍結したマウスの受精卵を打ち上げ、宇宙飛行士が4日間培養して、受精卵が細胞分裂して胎盤の細胞と胎児の細胞に分かれる「胚盤胞」に育つかどうか調べました。 その結果、ほぼ無重力の環境で育てた受精卵72個のうち17個、23.6%が胚盤胞まで育ったということです。 一方、地球上と同じ重力を人工的に発生させた環境では、61個のうち19個、31.1%が胚盤胞に育ったということで、研究チームは今回の実験では重力の有無による影響はほぼ無かったと評価しています。 また、ほぼ無重力の環境で育てた胚盤胞と、地上や、人工的に重力を発生させた環境で育てた胚盤胞ではDNAや遺伝子などの状態に差はなか
国際宇宙ステーションで成長した胚。正常に胎児になる部分と胎盤になる部分ができていることが確認された=若山照彦・山梨大教授提供 国際宇宙ステーション(ISS)でマウスの胚を成長させることに世界で初めて成功したと、山梨大などのチームが28日発表した。微小重力下でも胚の成長には影響がなく、宇宙で哺乳類が繁殖できる可能性を示した成果という。 実験は2021年、ISSの日本の実験棟「きぼう」で実施し、当時長期滞在していた星出彰彦宇宙飛行士も参加した。マウスの初期胚720個を、半分はISSと同じ微小重力、残り半分は地上と同じ重力にして、着床前の「胚盤胞」になるまでの期間(4日間)培養した。その後成長を止めて約3週間保存し、地球に送り返した。 帰還後に正常に回収できた初期胚が胚盤胞まで成長できたかを調べると、成功率は、微小重力下で23・6%、地上重力下では31・1%と、有意差はなかった。
恒星から極めて近い距離を公転する「ホット・ジュピター」は多数の恒星に存在することが分かっていますが、太陽はホット・ジュピターを持たない例外的な恒星の1つです。なぜ存在しないのでしょうか? JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宮﨑翔太氏と大阪大学の増田賢人氏の研究チームは、太陽のような年齢の古い恒星にはホット・ジュピターが少ない傾向にあることを突き止めました。これは太陽系にホット・ジュピターが存在しない理由となるとともに、太陽と似た恒星の中では、太陽系がそれほど少数派ではない可能性を示唆しています。 【▲ 図1: 典型的なホット・ジュピターの想像図。発見時は常識外れに見られていたホット・ジュピターですが、現在では発見そのものは珍しくないほどの多数派となっています(Credit: NASA, JPL-Caltech, R. Hurt)】■ “常識外れ” から多数派となった「ホット・ジュピター」天
正体不明の「暗黒物質(ダークマター)」を仮定せずに宇宙の重力の謎を説明できるとされる「修正ニュートン力学」は興味深い仮説ですが、あまり多くの支持を受けてはいません。特に、恒星や銀河程度のスケールと比べて距離が短い太陽系程度のスケールにおける修正ニュートン力学の効果は、これまでに説明されたことがありませんでした。 ハミルトン大学のKatherine Brown氏とケース・ウェスタン・リザーブ大学のHarsh Mathur氏の研究チームは、修正ニュートン力学の下で太陽系外縁天体の公転軌道のシミュレーションを行った結果、軌道に偏りが生じたことを明らかにしました。これは、短い距離における修正ニュートン力学の効果を示した初めての事例であるとともに、太陽系外縁部に未知の惑星があるとする「プラネット・ナイン」仮説を否定するものです。 ただし、結果の前提となるデータ量の限界から、この結果が偶然生じたもので
アメリカ航空宇宙局(NASA)は6月15日付で、国際宇宙ステーション(ISS)への増設が進められてきた新型太陽電池アレイ「iROSA(ISS Roll-out Solar Array)」について、6基目の設置と展開が完了したと発表しました。 【▲ S6トラスへの設置後に展開される6基目のiROSA。2023年6月15日撮影(Credit: NASA TV)】巻き取り式の構造が特徴のiROSAは、既存の太陽電池アレイの経年劣化によって低下したISSの発電能力を底上げするために設置が計画されました。太陽を追尾したり発電量を調整したりするISSのシステムを最大限活用するために、iROSAは既存の太陽電池アレイに重ねるようにして設置が進められています。 iROSAの設置によって既存の太陽電池アレイは半分強が隠されるものの(サイズはiROSAが18.2m×6m、既存の太陽電池アレイが35.5m×11
これまでに発見されている「太陽系外惑星」の多くを占める「ホットジュピター」と呼ばれるタイプの惑星は、その形成過程が注目されています。これまで、ホットジュピターは “孤独” であり、同じ惑星系に他の惑星は存在しないと考えられてきました。しかし今回、安徽師範大学のDong-Hong Wu氏などの研究チームは、ホットジュピターが存在する惑星系の12%には別の惑星も存在する可能性があることを示しました。この成果は、ホットジュピターを含む全ての惑星の形成過程を考える上で影響を与える可能性があります。 【▲ 図1: ペガスス座51番星bの想像図。世界で初めて見つかった恒星の周囲を回る惑星は、太陽系しか知らなかった私たちには常識外れなため、大きな衝撃を与えた(Credit: NASA / JPL-Caltech)】太陽以外の恒星の周りで惑星が初めて見つかったのは1995年のことです。最初のケースとなった
海王星よりも外側に存在するとされる未知の惑星が、実は小さなブラックホールなのではないかとする興味深い説が登場しました。学術誌「サイエンス」の電子版が2019年9月27日付で報じています。 関連:ブラックホールはどう見える? NASAが新しいシミュレーション動画を公開 ブラックホールの想像図(Credit: NASA/ESA and G. Bacon (STScI))■正体は地球10個分前後の重さを持つ「原始ブラックホール」か?太陽系では、現在8つの惑星の存在が確認されています。そのうち太陽から一番遠い海王星よりも外側には「太陽系外縁天体(TNO:Trans-Neptunian Object)」と呼ばれる小さな天体が幾つも見つかっています。かつて惑星に分類されていた冥王星も、太陽系外縁天体に含まれる天体のひとつです。 ところが、太陽系外縁天体の軌道を詳しく調べた過去の研究によって、海王星より
IAUCの読み方 IAUC (International Astronomical Union Circulars : 国際天文学連合回報)は2017年10月現在、 No. 2200(1970年 1月14日発行)から No. 2300(1971年 1月15日発行)までと No. 2700(1974年 9月20日発行)から No. 8999(2008年12月 2日発行)までが自由に閲覧可能です。 また、初期の IAUC のうち一部が電子ファイル化され、閲覧可能です。 閲覧可能な IAUC は、以下のページから読むことができます。 「200 Most Recent IAUCs」(http://www.cbat.eps.harvard.edu/iauc/RecentIAUCs.html) 「Various Older IAUCs」(http://www.cbat.eps.harvard.edu/
Herein are links to the text of the most recently-issued CBETs. The circulars are displayed in reverse chronological order, with the date of issue being shown in YYYYMMDD form after the circular number. CBET 5392 : 20240510 : COMET C/2024 G6 (ATLAS) CBET 5391 : 20240510 : COMET C/2024 G5 (LEONARD) CBET 5390 : 20240509 : COMET C/2024 G4 (PANSTARRS) CBET 5389 : 20240429 : COMET 13P/OLBERS CBET 5388
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