ヘリウムの尾を形成するWASP-69bの想像図。今回の研究は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の博士課程の学生Dakotah Tyler氏らによるものです。Image Credit: W. M. Keck Observatory/Adam Makarenko 地球から160光年の距離にある太陽系外惑星WASP-69bが、およそ56万kmにもおよぶ「尾」を形成していることがわかりました。ヘリウムからなる尾は、少なくとも惑星半径の7倍まで広がっているとのことです。 WASP-69bの公転周期はわずか3.9日。主星から非常に近いため極端な放射にさらされて大気が流出しています。研究チームはハワイにあるケック天文台のNIRSPEC(近赤外線分光器)で観測を行い、惑星が大気を放出して尾が伸びるようすをとらえました。 WASP-69bの質量は木星の30%程度ですが、主星からの熱により膨張する
Radial Velocity Timing Microlensing Imaging Primary Transit Astrometry TTV Other Secondary Transit Kinematic Example queries: radius:rearth < 10 AND discovered >= 2010 mass:mjup > 2.0 AND period:day < 10 period:day <= 100 AND (mass:mjup < 2 OR axis:au < 5.0) AND mass:mjup != 10.5 "corot" IN name AND NOT "b" IN name "H2O" IN molecules AND "transit" IN detection Check the docs for syntax description
昼夜を問わずに発電でき、大気による減衰がないことから、単位面積当たりで地上の約10倍の太陽光エネルギーを利用できる、とされている宇宙太陽光発電(SSPS:Space Solar Power Systems)。最初に提唱されたのが1968年と研究の歴史が長い技術だが、欧米ではここ数年、1億米ドル(約140億円)規模の予算をかけた大規模研究開発プロジェクトが複数開始されるなど、研究ブームが再燃している。 商用化の目標時期は2050年ごろとまだかなり先で、現時点においては実現の可能性を含め、不透明な要素も多い。実際、「カーボンニュートラル」(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の達成などに貢献する“夢の発電”と期待する声がある一方で、「技術的にも経済的にも実現は難しい」と疑問を呈する声も多い。 最大の課題とされるのが、構造物が巨大になる点だ。例えば、高度3万6000kmの静止軌道に太陽電池アレイを搭載した
(小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2023年11月29日、米国シカゴ大、東京大学などの研究者からなる国際チームが、共鳴し合う六つ子の惑星を発見したと『ネイチャー』誌に発表しました(※1)。 なんだかすごい成果のようですが、これはどこに一番驚けばいいのでしょうか。惑星とはどうやって見つけるものなのでしょうか。それが六つ子とはどういうことでしょうか。惑星が共鳴し合うとは何が起きているのでしょうか。 驚きのポイントを解説するとともに、ついでに400年前の天文学者ケプラーについて紹介しましょう。ついにケプラーの夢が成就したのです。 見つけたり、惑星5500個! 前世紀に学校教育を受けた方なら、「太陽系に惑星は9個あるが、他の恒星に惑星があるかどうかは誰も知らない」と習ったことでしょう。数百年にわたって、人類の知る惑星はこの太陽系に属する数個のみで、遠方の恒星に惑星があるかどうか、知るすべ
2023.11.13 そざいんたびゅー 宇宙で活躍するプラスチックとは? JAXA「筑波宇宙センター」で素材を見学 Life outline 日々の生活や仕事のなかで「素材」と向き合う人たちの考え方に触れる、連載「そざいんたびゅー」。今回は日常から離れた宇宙に舞台を移し、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「筑波宇宙センター」へ。JAXA 研究開発部門第一研究ユニットの研究領域主幹の木本雄吾さんによるガイドのもと、筑波宇宙センター展示館「スペースドーム」に展示されている人工衛星を見学しました。 宇宙産業においても、続々と開発されている新素材。そのなかで、有機素材である樹脂はどのような役割を果たしているのでしょう。JAXAが開発してきた素材や開発過程でのエピソードをはじめ、トリビアから宇宙産業で求められる素材まで、「宇宙×素材」に関するいろいろなお話をうかがいました。 そこから見えてきた、環境
月の14日間の夜を経て、夜が明け真昼を過ぎ、太陽電池が向いている西に太陽が傾き始めたタイミングでSLIMは活動を再開しました。夜間の低温と昼間の高温という、設計範囲を超えた非常に厳しい温度環境のため、SLIM機能喪失も懸念されましたが、無事に電波の送受に成功しています。上の写真ではSLIMからの電波を受けたときの様子を紹介しています。
インターステラテクノロジズ(IST)は12月7日、北海道大樹町にて、現在開発中の小型衛星用ロケット「ZERO」のエンジン燃焼試験を行った。ZEROは燃料に液化メタンを使うが、今回の燃焼試験は、初めて生物由来のバイオメタンを採用したもの。同社によれば、バイオメタンを使った燃焼試験は、民間ロケット会社としては世界初だという。 北海道大樹町の同社施設で行われたエンジン燃焼試験 (C)IST 筆者は今回、この燃焼試験のほか、バイオメタンを生成する酪農家、燃料として精製する製造プラント、そして射場となる宇宙港「北海道スペースポート」(HOSPO)など、ZEROを取り巻く一連の枠組みを取材することができた。十勝エリアで今どのような取り組みが行われているのか、最新状況を丸ごとレポートしよう。 バイオメタンは燃料として使えるか? まずは、この燃焼試験についてお伝えしたい。 ISTは、観測ロケット「MOMO
Home Topics Spacecraft Apollo Capsules Commercial Gemini Lunar Module Mercury Military Spacecraft Shenzhou Soyuz Space Shuttle Vostok & Voskhod Space Stations International Space Station Mir Skylab U.S. Rockets Atlas Delta / Thor Jupiter Orbital Redstone Saturn I & IB Saturn 5 SpaceX Titan Upper Stages Other Rockets Other Nations Rockets Chinese European Indian Japanese Russian V-2 (A-4) Other Nat
宇宙誕生の直後、非常に小さな質量の「原始ブラックホール」が生成されたという説がありますが、その実物は現在1つも発見されていません。では仮に、恒星が原始ブラックホールを捕獲し、中心部に保持した場合、どのようなことが起こるのでしょうか? マックス・プランク天体物理学研究所のEarl P. Bellinger氏などの研究チームは、太陽の中心部に原始ブラックホールがあると仮定した場合にどのような影響があるのかをシミュレーションしました。その結果、原始ブラックホールが小さい場合には、太陽に観測可能な変化を及ぼすことなく存在できることが分かりました。また、条件によっては恒星に変化をもたらすことも分かったため、恒星の観測を通じて、間接的に原始ブラックホールの数を推定することができるようになるかもしれません。 【▲図1: 恒星の中心部に原始ブラックホールが存在するホーキング星の模式図(Credit: Ma
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