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ブックマーク / sekakata.exblog.jp (11)

  • 橋下徹における「組合嫌い」と「体罰好き」の相克 | 世界の片隅でニュースを読む

    橋下徹という人は次から次へとエキセントリックな行動を繰り返しては衆目を集め、そのたびに自らを「世間の敵」や「空気の読めないやつ」と戦う「フツー目線」の代弁者を気取って人気を獲得しているのだが、またしても彼にとって格好の舞台があったようである。以下、読売新聞(2008/10/27 00:33)より。 大阪府の橋下徹知事と府教育委員らが教育行政について一般参加者と意見を交わす「大阪教育を考える府民討論会」が26日、堺市の府立大学で開かれた。 訪れた教職員の一部から再三ヤジを飛ばされて興奮した知事が「こういう教員が現場で暴れている」「(日教組批判などで国土交通相を辞任した)中山成彬前大臣の発言はまさに正しい。これが教育現場の質」と述べる一幕があった。 また、子どもの指導方法についても言及した知事は、「ちょっとしかって、頭をゴッツンしようものなら、やれ体罰と叫んでくる。これでは先生は教育が出来

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  • 朝日新聞と橋下徹のダブルスタンダード | 世界の片隅でニュースを読む

    大阪府知事の橋下徹氏が陸上自衛隊の記念行事の祝辞で、「人の悪口ばっかり言ってるような朝日新聞のような大人が増えると日はダメになります」と述べたことが物議を醸している。光市母子殺害事件被告弁護団に対する懲戒扇動訴訟の一審判決にあたり、朝日新聞2008年10月3日付社説が橋下氏を批判したことへの「反論」だという。 問題の社説は「弁護士は被告の利益や権利を守るのが仕事である。弁護団の方針が世間の常識にそぐわず、気に入らないからといって、懲戒請求をしようとあおるのは、弁護士のやることではない」「判決を真剣に受け止めるならば、控訴をしないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか。謝罪が形ばかりのものとみられれば、知事としての資質にも疑問が投げかけられるだろう」という最近の朝日にしては珍しく真っ当な論説で、橋下氏の弁護士としての資質に疑義を呈した判決内容から敷衍すれば至極当然の批判である。これに対

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  • 「1人の市民を減らして3人の奴隷を増やす」のではなく「3人とも市民にしろ」 | 世界の片隅でニュースを読む

    数日前の弊ブログで非正規公務員の「ワーキングプア」化~貧困対策としての正規公務員増員政策の必要性というエントリを挙げて、行政の人件費削減により臨時採用などの非正規公務員が増加している現状を批判し、正規公務員を増やせと主張したが、これに対し「はてなブックマーク」で、やはり以前弊ブログの清掃職員が年収1100万円で悪いか!でも取り上げた、奈良市の清掃職員の「高給」問題を前提に「これって、年収300万円で3人正規採用すればいいよなぁ?ブサヨは公務員の高給を擁護しているが、そのせいではじき出される人間はどうでもいいんだよなぁ?」という誹謗コメントがついていた。 雇用待遇差別問題で非正規雇用を正規雇用に引き上げよと唱えると、必ず正規雇用の方の待遇を引き下げよとか、正規雇用の解雇を自由化しないと非正規雇用は正規雇用にはなれないといった批判が起きるが、これもそれらと同じ「引き下げ」論法である。全民間労働

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  • 「日本のがん」中山成彬が勝手に「ぶっ壊れる」 | 世界の片隅でニュースを読む

    就任以来、無知と思い込みによる恥知らずな暴言を繰り返していた中山成彬国土交通大臣が辞任するようだ。第一報が産経新聞とフジテレビというのが「いかにも」で、要するに中山氏と産経系メディアとの日常からの親交(癒着?)を如実に示していると言えよう。こんな輩を任命した麻生首相の責任は極めて重大である。 この問題については、発言内容が虚偽のオンパレードであること、いかに彼の「音」とはいえ、新内閣発足直後にわざわざ挑発的言辞を弄する政治センスの欠如に、あきれてものも言えなかった。詳細な分析はできれば後日改めて行いたいが、当面指摘しておきたいのは、彼が最後まで撤回しなかった日教組への中傷は、そのまま文教族の有力議員で元文部科学大臣である中山氏に跳ね返ってくる、ということである。 中山氏は「学力の低下」の原因を何の根拠もなく日教組に転嫁しているが、実際には「学力の低下」が言われるようになったきっかけは、1

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  • マクドナルドの新報酬制度は手の込んだ賃下げ | 世界の片隅でニュースを読む

    マクドナルドが昨日、管理職扱いで残業代を支払っていない直営店の店長などに8月から残業代を支払う新制度を発表したが、新聞の見出しがどこも「名ばかり管理職」への残業代支払いを強調していたので、てっきり「ただ働き」という違法状態の非を認めたのかと思いきや、今日報道の詳細を読んで驚愕した。 店長などを管理職からはずし残業代を支払う一方で、職務給を廃止する(賃金総額はほぼ同じ)。過去の違法状態は認めず残業代の遡及支払いはなし。現職の直営店長が会社を提訴し、1月に東京地裁が残業代の支払いを命じたものの会社側が控訴した訴訟も継続。「残業ゼロ」を目指すとしながら実態に即した残業防止策はなし。 これでは違法状態を解消して残業をなくすどころか、手の込んだ事実上の賃下げである。 この問題は単に店長に残業代が支払われていないというだけでなく、定時内に仕事ができないと査定に響くために、多くの店長がタイムカードを

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    Doen
    Doen 2008/09/10
  • 「名ばかり管理職」に関する厚労省の通達は無意味 | 世界の片隅でニュースを読む

    厚生労働省が小売業や飲業などのチェーン店における「管理監督者」の基準を各地の労働局に通達した。いわゆる「名ばかり管理職」問題への対応だという。以下、東京新聞(2008/09/09夕刊)より。 (前略) 厚労省によると、「職務内容、責任と権限」「勤務態様」「賃金等の待遇」の三点について、管理監督者であることを否定する重要な基準と補強的な基準を整理した。 重要基準として(1)アルバイトなどの採用に責任と権限がない(2)部下の人事考課に実質的に関与しない(3)遅刻、早退を理由に減給されるなど不利益な扱いを受ける(4)時給換算でバイトなどの賃金に満たない-などを列挙。 補強的基準として(1)労働時間の裁量がほとんどない(2)役職手当などの優遇措置が不十分-などを挙げた。該当すると「名ばかり管理職」と判断される可能性が高まる。(後略) 管理職の実態がないにもかかわらず労基法上の「管理監督者」として

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    Doen
    Doen 2008/09/10
  • 「追悼の場」と「自己顕示の場」 | 世界の片隅でニュースを読む

    昨日のエントリで、8月15日に靖国神社を参拝する人々の相当数が死者の追悼よりも、靖国を参拝するという行為を通して自分が「日人」であるという帰属意識を確認することに意味を見出しているのではないか、ということを指摘したが、昨日の靖国神社の様子を映した動画を見てその思いをより強くした。 YouTube - 平成20年8月15日 靖国神社 http://jp.youtube.com/watch?v=JHZyrt0ph94 まず「普通の」情景。0:30あたりで、「○○議員の○○先生」と延々と紹介しているのに失笑。靖国は選挙の票集めの道具なのが実態なのだ。途中でどう見ても「珍走団」にしか見えない人たちが・・・。最後の方で「パンダに国民の税金を使うなどもってのほかです」とかアジっていたのにも笑った。パンダなんかよりもっと重大なことがあるだろう。 YouTube – 2008/8/15 靖国神社にて h

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  • 夕張市が自衛隊の市街戦演習地を誘致 | 世界の片隅でニュースを読む

    北海道夕張市の商工会議所が、陸上自衛隊の市街地戦闘訓練用の演習地を誘致する準備を進めているという。北海道新聞(2008/05/24 06:34)によれば「山間部に分散する集落から候補地を選び、住民を市中心部に移転させた後、老朽化した元炭鉱住宅のアパートや民家を演習用に提供」する計画で、国からの周辺整備費交付や自衛隊員滞在による消費効果を見込んでいるという。 周知の通り、夕張市は財政破綻により財政再建団体となり、厳しい債務返済を課せられているが、もはやカネになるものなら何でも誘致しようと形振り構わぬ姿勢を示していると言えよう。発想としては原発や刑務所の誘致工作と同じで、国の側からすれば住民にとってリスクの高い施設を交付金をエサに地元の方から進んで誘致するよう仕向けたに等しい。 記事によれば地元関係者が4月に防衛省陸上幕僚監部を訪問して打診したというが、そもそも陸自が市街戦用の演習地を欲してい

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  • 自衛隊が「創設100周年」!? | 世界の片隅でニュースを読む

    今日の「しんぶん赤旗」電子版に「陸自、銃携え街行進/『創設100周年記念』帝国陸軍を継承」と題する記事があって目にとまった。三重県津市にある陸上自衛隊久居駐屯地の「駐屯地創設100周年記念行事」の一環として、昨日(4月26日)駐屯部隊のパレードが行われたという。 自衛隊の前身の前身である警察予備隊が占領軍の命令で創設されたのが1950年だから、今年は58周年のはずなのに、なぜ100周年?と思ったら、旧帝国陸軍の久居駐屯地の開設が1908年で、それから起算して100年だというからふざけた話だ。 言うまでもないが、帝国陸軍と自衛隊はその設置の法的根拠は全く異なる。しかも敗戦による旧軍解体後、駐屯地は数年間とはいえ大蔵省が管轄し、制度上は断絶している。それを連続して100周年と称するのは厚顔無恥にもほどがある。 今まではどうだったのか簡単に調べてみると、久居駐屯地の開設記念行事は毎年行われている

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    Doen
    Doen 2008/04/28
    『無抵抗の敗残兵(実際は非戦闘員の難民を大量に含む)の一方的殺害のどこが「輝かしい歴史」なのか。そんな「伝統」を現在の自衛隊が引き継ぐなど言語道断だ。』
  • さあ「憎悪タイム」がまた始まりましたよ | 世界の片隅でニュースを読む

    周知の通り、光市母子殺害事件の差し戻し控訴審判決が下った。 この件については今さら新たに述べることもないので、過去の記事を加除訂正の上で再掲する。 大衆の「狂気」より 殺人事件があまたある中で、光市母子殺害事件は異様な展開をたどった。 まず、事件そのものが口にするのもおぞましいものであったこと。 被害者女性の夫が極めて攻撃的で堂々と復讐を宣言したこと(記者会見で、被告を死刑にできなければ自分が殺す、とまで言っていた)。 マスコミが事件を興味位で偏向した報道をしたこと。その結果、多くの大衆が被害者の夫に過剰なほど共鳴し、被告の死刑を求める世論が高まったこと。 さらに、大衆の攻撃は被告にとどまらず被告の弁護団や死刑反対論者にまで及び、ついには新聞社に弁護団への脅迫状が送られる事態になったこと。 このようにまさに「狂気」の連続である。 実は私も事件当初は、なんてひどい事件だと憤りを感じていた1

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  • オバマの「失言」は本当に「失言」か | 世界の片隅でニュースを読む

    アメリカ民主党の大統領候補バラク・オバマ氏の「失言」が波紋を呼んでいるという。 オバマ氏がペンシルベニア州予備選を前に「ペンシルベニアの田舎町の人々は、失業に苦しんだ結果、社会に怒りを持つようになり、(その反動で)銃や宗教に執着するようになった」と発言していたことが明らかになり(朝日新聞2008/04/14 20:03、太字強調は引用者による)、共和党やヒラリー・クリントン候補陣営が労働者を差別していると攻撃しているという。 私は別にオバマ氏の支持者ではなく、そのポピュリストぶりを警戒しているくらいだが、くだんの発言は事実を指摘しただけで、どこが「失言」なのかさっぱりわからない。 オバマ氏の発言は、貧しい労働者がマッチョなミリタリズムやファンダメンタリズムへ同調するのは、社会構造に起因することを示唆している。労働者が「銃や宗教」に「執着」するのは、彼らが愚かだからだとか、質的に暴力的だか

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