1~4号機は、それぞれ損傷の程度が異なり、高い放射線量などに阻まれて現場の状況把握にもばらつきがある。収束に向けた作業は、各号機で異なる問題点と向き合うところから始まることになる。 【1号機】 原子炉格納容器の損傷が最も少ない「優等生」(統合本部)とされ、水素爆発防止のための窒素注入や、格納容器を水で満たす「冠水(水棺)」に向けた注水、原子炉建屋への作業員の立ち入りなど、作業が先行して進められてきた。 ただ、核燃料が溶け落ちる全炉心溶融(メルトダウン)を起こしていたことや、格納容器も水位が想定より低いことが判明。対策を根本から見直さざるを得なくなった。 これまでは、格納容器から水を取り出し空冷するシステムの設置を進めていたが、汚染水の処理をして、原子炉に戻す手法を優先する方針だ。 また、原子炉建屋内では毎時2千ミリシーベルトの高線量の場所があるなど、厳しい環境が待ちかまえている。
焼き肉チェーン「焼き肉酒家えびす」の集団食中毒事件を受け、富山市保健所は、生食用肉を提供する焼き肉店などに対し、菌がつきやすい肉の表面をそぐ「トリミング」作業をした場合でも、生肉に細菌が残っていないか自主検査するよう指導する方針を固めた。 厚生労働省は再発防止へトリミングを重視する動きを見せているが、同市は、「トリミングは万能ではない」とし、さらに厳しく対策を講じるべきと判断。週内にも始める立ち入り検査で店側に伝える。 厚労省は今月5日付の通知で、都道府県や保健所設置市に対し、生食用肉を扱う飲食店や精肉店などの施設で〈1〉トリミングなどの加工〈2〉保存〈3〉「生食用」の表示〈4〉自主検査の有無――の各項目がきちんと行われているか月内に確認し、報告するよう求めた。特にトリミングについては、温度管理や器具の専門化、手指の洗浄方法などチェックポイントを細かく列挙し、重視する内容となっている。 た
執筆者 松永 和紀 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 特集 松永 和紀 2011年5月13日 金曜日 キーワード:メディア 添加物 食中毒 12日に開かれた全国消費者団体連絡会主催の勉強会での厚労省課長の発言が、波紋を呼んでいる。焼肉店のユッケが原因と見られる腸管出血性大腸菌食中毒により4人が亡くなり、患者は百数十人に上っている事件に関連して、課長は生食用食肉の位置づけについて説明した。その中で、「と畜場から出荷される牛肉はすべて生食用」と言ったのだ。FOOCOMはその発言を13日、緊急速報した。さらに、詳細解説を加えたい。 厚労省課長の講演内容、詳細解説 ←5月16日追加 「と畜場から出荷される牛肉はすべて生食用」と厚労省・監視安全課長が説明 ←5月13日追加 「生肉料理を食べなければいい」では済まない ←
神奈川県産の「足柄茶」の茶葉から国の基準を超える放射性セシウムが検出された問題で、鹿野道彦農林水産相は17日の記者会見で、お茶の出荷停止について基準作りの検討を始めたことを公表した。 神奈川県南足柄市など6市町村の茶葉から野菜類の法定基準(1キロあたり500ベクレル)を超す530〜780ベクレルの放射性セシウムが検出され、県が農家に出荷自粛を要請していた。その後茨城県でも基準を超えた。 しかし、お茶の製品が消費者の口に入るのは、湯を入れて薄まる飲用茶。農水省によると、茶葉から飲用になった段階で放射性物質は9分の1〜6分の1に薄まる。このため、原料である茶葉の段階で出荷を規制すべきかどうかを厚生労働省と検討している。 一方、野菜が成長段階で土中の放射性物質を吸い上げる比率(移行係数)について、鹿野農水相は「今週末か来週くらいに第一段階として公表することになる」と述べ、近く作付け可否の判
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