シリア北部アレッポの旧市街を視察するフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(右、2017年2月1日撮影)。(c)AFP/George OURFALIAN 【3月2日 AFP】国連(UN)のシリアに関する独立国際調査委員会(COI)は1日、シリア北部アレッポ(Aleppo)の争奪戦で、政府軍と反体制派の双方が化学兵器の使用や民間人の処刑、住民の強制移送といった戦争犯罪に及んだとする報告書を発表した。 報告書は、政府軍が反体制派の主要拠点だったアレッポ東部を包囲した昨年7月21日~12月22日の5か月間に起きた違反行為を報告。同委員会のパウロ・ピネイロ(Paulo Pinheiro)委員長は、スイス・ジュネーブ(Geneva)での記者会見で、「アレッポではシリア内戦で前例のない規模のことが起きた」と語った。 報告書では、シリア軍の航空機が「塩素を含む有害工業薬品」を投下した決定的証拠があると