米フロリダ州オーランドで、銃乱射事件が起きたゲイナイトクラブ「パルス」の損傷した壁の周辺を調べるFBI捜査官ら(2016年6月12日撮影)〔AFPBB News〕 米フロリダ州オーランドで6月12日に起きたテロ事件は、米国が抱える3つの憂慮の根の深さを改めて示すことになった。解決不能と思われるほどの深みを見せられた思いさえある。 3つの憂慮とは、テロリズムとの果てなき戦いであり、次が銃規制、3つ目が性的少数者(LGBT)の処遇である。 100人以上の死傷者を出した米史上最悪の銃乱射事件は、3つの問題とどう向かい合うかを根本的に問うことになった。大統領選の争点として新たに浮上してもいる。 実行犯オマル・マティーン容疑者(以下マティーン)がイスラム国(IS)からの指示を受けていたとの情報もあるが、真の問題はそこではない。 ISの間接的影響 本人は警察に電話で「ISに忠誠を誓っている」と言ってお