『帰ってきたムッソリーニ』の日本版は誰が主役? ムッソリーニの言葉が今の日本人に突き刺さる 古賀太 日本大学芸術学部映画学科教授(映画史、映像/アートマネジメント) 最近は映画界でも「忖度」がはびこっているようだ。安倍政権を批判していると話題になった6月28日公開の『新聞記者』でも、2社がその制作を引き受けるのを断ったと、プロデューサーの河村光庸氏が朝日新聞の取材に答えているが、最近、個人的に少し似た経験をした。 映画『新聞記者』を新聞社・新聞記者はどう見たか 9月20日公開の映画『帰ってきたムッソリーニ』のプレスシートとパンフレット用の文章を配給会社から依頼されて原稿を送ると、後半の数行を削除するか直して欲しいと返事がきた。文章を読んでもらえばわかるが、『帰ってきたヒトラー』というドイツ映画もあったので、さて日本で作るとしたらどうなるだろうかと考えたくだり。昭和天皇や東条英機の名前を出し
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