10月4日に行われたフィギュアスケートのジャパンオープンで、ひとり別次元の演技を見せたのがパトリック・チャン(カナダ)だった。冒頭の4回転トウループ+トリプルトウループ、トリプルアクセルを着氷させると、その後も次々にジャンプを決めていく。後半のトリプルフリップこそ、やや乱れたものの、演技が終了した途端、ガッツポーズを見せた。得点は178.17というハイスコア。2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に23点近くの差をつける圧倒的な力を示した。 もちろん彼の実力を考えたら、さほど目を見張る点数ではないのかもしれない。フリースケーティング(FS)の自己ベストより18点も低いし、昨季の序盤も同等の得点を記録している。驚くべきなのは、チャンが今季休養を宣言していることだ。3月の世界選手権を欠場したため、実戦は2月のソチ五輪以来となる。プレッシャーのかからない舞台ということは考慮に入れる必要はある
あふれ出る感情を抑えることができなかった。2度、3度と拳に力を込めてガッツポーズを繰り返す。いつもはクールな小塚崇彦(トヨタ自動車)が喜びを爆発させた。 「今シーズンはなかなかジャンプが決まらなかった。今回も小さなミスはしましたけど、最後までしっかり滑り切ることができました。自分自身でもうるっとくる、何かが気持ちに触れる演技でしたし、今後を前向きに考えられる結果だと思います」 12月27日に行われたフィギュアスケートの全日本選手権、男子フリースケーティング(FS)。前日のショートプログラム(SP)で6位と出遅れていた小塚は、FSで173.29点をたたき出す見事な演技を披露し、合計245.68点の3位に浮上した。 意地と気迫が生んだ“復活劇”だった。冒頭の4回転トウループはなんとか着氷。続くジャンプは事前に提出されていた構成ではトリプルルッツ+ダブルトウループの予定だったが、4回転を入れたコ
日本サッカー協会(JFA)は18日、2014年度の第12回理事会について原博実専務理事とJFA顧問弁護士の三好豊氏が記者報告会を行った。理事会では、大仁邦弥会長から日本代表ハビエル・アギーレ監督の八百長疑惑について状況説明が行われ、1月に行われるアジアカップはアギーレ監督が指揮を執ることについて理事の了承を得たという。 原専務理事は、アギーレ監督が関与したとされる八百長疑惑の現状について「まだ告発されたということだけ。今後どうなるか、どういうことが予想されるのかという情報を速やかに集めているところ」と説明。「現段階で、アギーレ監督がどうのこうのということはまったく考えていない」と明言した。 登壇者 原博実専務理事 三好豊弁護士 原 今日は理事会の最初に、大仁会長のほうから理事の方々に対して、アギーレ監督の件で、多くのサッカー関係者、サポーター、スポンサーの方、選手たちを含めて心配をかけて申
左サイドバックで出場したフェルトンゲン(左)。日本のサッカーが「予想以上に良くて驚いた」と語った 【VI-Images via Getty Images】 2014年ブラジルワールドカップ(W杯)予選のベルギーは強かった。彼らはクロアチア、セルビアといった強国の入ったグループAを8勝2分けと無敗で勝ち抜いて本大会出場を決めた。02年のW杯以来、ユーロ(欧州選手権)も含めて本当に久しぶりのビッグイベントへの出場決定に国民も沸いた。07年には71位だったFIFA(国際サッカー連盟)ランキングも5位(11月20に現在)まで上がり、12月に行われるグループリーグ組分け抽選会の第1ポット入りを果たした。選手たちもイングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、というビッグリーグでプレーするスターぞろいとあって、ベルギーでは代表チームに対するブームが起こっていた。 しかし、11月に入ってから、そのスター軍団
9月2日、ミランオフィスの前にあるトゥラーティ通りに交通規制が敷かれた。カカにあいさつをしようと、大勢のミラニスタが押し寄せたからだ。それに対し、終止うれしそうに反応するカカ。サインを終えた直後にはオフィスの窓から身を乗り出し、ファンにユニホーム姿を見せて、最終的にはそのユニホームもファンにプレゼントした。 「うれしいし、幸せだし、感動している。サンシーロ(ミランの本拠地)でプレーできるのが待ち遠しい。僕は家に帰るんだ」とカカは喜びを語った。チームの経営事情と(父親が望んだ)高年俸によりレアル・マドリーへの道をたどることになったが、彼自身の気持ちは常にミランにあり、末端のスタッフにも何かのおりにつけSMS(ショートメッセージサービス)を送っていたほどだった。彼自身がミランを愛し、またミランから愛されていたことをよく分かっていた。 移籍市場の最終日にこうしたドラマが繰り広げられた一方、CSK
東アジアカップを制覇したザッケローニ監督は、国内組の能力を証明できたとしつつも、「想定以上だった」と語った 【写真:ロイター/アフロ】 サッカー日本代表は28日、韓国の蚕室(チャムシル)で東アジアカップの最終戦となる韓国代表戦に臨み、2−1で勝利した。韓国に押し込まれる展開の中、柿谷が前半唯一とも言えるチャンスをものにして日本が先制するが、その後すぐに追いつかれ前半を終える。後半も、ボールを保持できず劣勢が続いたが、試合終了間際に柿谷がこの日2点目となる劇的な勝ち越し弾を決め、韓国を退けた。この結果、日本は東アジアカップ初優勝を成し遂げた。 試合後、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「国内の選手は想定以上だったが、能力があることは分かっていた」と大会を戦った日本代表の選手たちを評価した。また、今後の日本代表について問われると「世界で活躍しているところを想像できる」と1年後に迫るワールドカ
FIFA(国際サッカー連盟)コンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)の3位決定戦は、今大会最初で最後の13時(現地時間)キックオフの試合だった。暑さは日陰で座って観戦する分には気にならなかったものの、バックスタンドとゴール裏の一部の日なたには大きな空席が生まれていた。ピッチの上で戦う両チームの選手たちも、どことなく日なたの部分を避けてポジションを取っているようだった。そんな恵まれないコンディションの中、消化試合になりがちな3位決定戦だったが、ウルグアイとイタリアは死力を尽くして戦っていた。 イタリアはアレッサンドロ・ディアマンティとダビデ・アストーリが2ゴール、ウルグアイはエディンソン・カバーニが2ゴールを挙げ、試合は2−2で終盤に入った。隣に座ったブラジル人が、僕に「さあ、ここからお前はどっちを応援する?」と聞いてきたので「ウルグアイ」と答えた。 「そうか。俺もウルグアイを応援しよう
世界に衝撃を与えたファーガソン監督の引退発表。今までも報じられることはあったが、今回はこれまでと様子が違った 【Man Utd via Getty Images】 現地時間8日の午前9時15分、公式声明がリリースされた。 「マンチェスター・ユナイテッドは、サー・アレックス・ファーガソン監督が今シーズンいっぱいで勇退することをお伝えします。イングランドフットボール史上、最も成功を収めた監督は、5月19日のウエスト・ブロムウィッチ戦を最後に監督を引退し、クラブの役員に加わります」 引退理由については、すでに本人の声明が日本でも大きく報じられているので詳細は割愛する。彼の弁に加え、71歳という高齢からくる、体調面の不安もあったのだろう。04年には心臓にペースメーカーを入れており、今夏にはでん部の手術が予定されていることも明らかにされていた。 それでも、このタイミングでの発表は青天の霹靂(へきれき
2002年、日本一に輝いた際、「4番・松井」(中央左)を1番、3番打者としてともに戦った清水(右端)と高橋(中央右) 【写真は共同】 2013年5月5日、東京ドームで長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督と昨年限りで現役を引退した松井秀喜の国民栄誉賞の授与式、および松井氏の現役引退セレモニーが実施される。 この歴史的行事を前に、日米通算20年の現役生活に別れを告げ、自らの恩師とともに38歳で国民栄誉賞を受賞する“ゴジラ”の魅力を、松井の巨人時代を知る高橋由伸、清水隆行という旧友2人の視点から改めて探り、その足跡を振り返りたい。 「デカかったですね。とても1つ上の年齢には見えなかった」 プロ入り後に初めて“ゴジラ”と顔を合わせた時のことを、高橋由伸は笑いながら振り返った。 学年は松井よりも1つ下。高校時代に直接対戦したことはなかったが、「甲子園でのホームランも5打席連続敬遠もテレビで見ていましたよ」と高
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