英国ダラム州のマーク・プレイルさん(22歳)は、14歳のときからギターを習い始めた。しかし、彼は左手でフレットを押さえることができない。左手が存在しないからだ。 でも、マークさんはあきらめずに、弦をかき鳴らす方法を模索し始めた。半分しかない左腕でギターを演奏できるようになる方法がきっとあるはずだった。ギターを習い始めた次の年は、考えられる方法をあれこれと試していった。 そして、名案が浮かんだ。左腕の肘の部分にギブスをつけて、その先端にギターピックを埋め込めばいいのではないか、と。さっそく彼はニューカッスルの病院へ行き、ギブスを取り付けてもらった。 家に帰ると、ギターピックを埋め込む作業にかかった。ピックを半分に切って埋め込むとよいことがわかった。この作戦は大成功だった。その後、マークさんの演奏技術はめきめき上達していった。 2002年には、仲間たちとMinnikinというバンドを結成した。