鋭い犬の鳴き声がスイスの連邦議事堂前広場に響き渡る。スイス救助犬協会レドッグ (Redog )のデモンストレーションだ。 実は、この犬たちが東日本大震災後直ちに日本入りし、3月14日から宮城県南三陸町で救助活動を行った。チームの総指揮者リンダ・ホルニスベルガーさん ( 50 ) は海外の救助犬活動を「人は絶望しているとき、海外から駆けつけてくれると1人ではないと感じられる。それが大切だ」と語る。 スイス連邦外務省開発協力局 ( DEZA/DDC ) は、その設立50周年に5月24日から27日にかけ、多岐にわたる活動を連邦議事堂前広場で展示した。同局に協力するスイス救助犬協会も救助の様子を公開。この機会にホルニスベルガー さん、隊員の1人で女性のガビ・ショーラーさん ( 40 ) 、救助隊の食糧や安全を確保するバックアップリーダーのウルス・ラッパーさん ( 39 ) に南三陸町での経験を振り