野党合同の会合で財務省の決裁文書改ざん問題について議員たちの質問に答える同省の富山一成理財局次長(右から3人目)=国会内で2018年3月13日午後3時24分、川田雅浩撮影 公文書の改ざんが発覚した財務省は、旧大蔵省時代から組織を揺るがす不祥事がたびたび起きた。大臣や事務方トップの事務次官が辞任に追い込まれ、そのたび再生を誓った。今回の改ざんで財務省は大阪地検の捜査を見極めて関係者を処分する方針だが、今回の問題は国民をあざむく面がより強いとの見方もある。組織として責任の所在を明確にし、効果的な再発防止策を打ち出せるか。財務省は正念場を迎えている。【工藤昭久、大久保渉】 麻生太郎財務相は12日に記者団の取材に応じた際、逮捕者が続出した接待汚職に匹敵する不祥事かと問われると、「問題の本質は全く違う。どちらが重いかは今の段階で申し上げられない」と話した。しかし、霞が関では「行政全体に対する信頼を損