老いてなお渡世人?! 特別養護老人ホームと違って入居しやすい老人保健施設。預かってもらって安心していたのもつかのま、思わぬ展開が――。あなたの周りでこんなことは起きていませんか?2つの事例をもとに対処法を考えてみましょう。 事例1 介護保険制度がスタートするまで、3年間、自宅で母親の芳子さん(仮名)を介護していたという石島紀子さん(仮名)。 しかし、もともと親子関係がうまくいっていなかったことに加え、体が弱く、介護は精神的にも肉体的にも大きな負担だったといいます。 そのうち、自営業を営む夫が、事業を縮小し人手を減らしたことで、自らも働かねばならなくなりました。 しかたなく、芳子さんは老人保健施設へ。2年半ほどそこで過ごしましたが、やがて退所してほしい、と施設の人に告げられました。そこで別の老人保健施設へ移りましたが、そこでは半年間しか滞在できないそう。 「今、特養に申し込みをしていますが、