一度ハーモニーを読んだ人(=自分)がハーモニーの内容を思い出すためのもの。 1 01 いまから語るのは、「私」の物語。 02 高校生時代。 私は、同じクラスのミァハに話を持ちかけられる。大人になってwatchmeを入れられて、社会の一員としてからだを見張られる前に、パプリックエネミーにならないかともちかける。 リソース意識、公共的身体の意識にあふれた、窒息しそうなほどの優しさをあびせかけてくる社会の敵になろうと。 自分の体は自分のものなのだと世界に主張してやろうと。 03 私は大人になり、WHOの螺旋監察官をしている。 その仕事をしていれば、自分の体を自分のものとして、たばこをすったり酒を飲んだりできるから。 しかし、こうしてミァハ的(自分の体を自分のものとする)な生き方にたどり着くまでに、大きなものを失った。それは、ミァハの命。 高校生時代、私とキアンに、ミァハは一緒に死なないかと持ちか
