国際労働機関(ILO)と国連教育科学文化機関(ユネスコ)の共同専門家委員会(CEART=セアート)が年内にも日本の教員の地位をめぐって調査団を送ることが明らかになりました。全教(全日本教職員組合)が三十一日に記者会見し、派遣の通知があったことを発表したもの。CEARTが調査団を送るのは世界的にもまれです。 ILO・ユネスコは、一九六六年、「教員の地位に関する勧告」をだし、教員の評価をおこなうさいは客観的でなければならず、教員に不服をのべる権利を与えなければならないとしました。ところが文部科学省がすすめている「指導力不足」の教員を転職させる政策や教員評価について、判断基準が恣意(しい)的になっているなどとして全教は二〇〇二年、「文部科学省は勧告を順守していない」とCEARTに申し立てていました。 CEARTは〇三年、全教の申し立てを認め、文部科学省と全教が建設的な交渉をするように勧告し、自主