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坂口安吾に関するI11のブックマーク (2)

  • 坂口安吾 肝臓先生

    終戦後二年目の八月十五日のことであるが、伊豆の伊東温泉に三浦按針祭というものが行われて、当日に限って伊東市は一切の禁令を解除し、旅館や飲店はお酒をジャン/\のませてもよいし、スシでもドンブリでも何を売ってもよろしい、という地区司令官の布告がでたという。 戦争以来伊東へ疎開している彫刻家のQから速達がきて、右のような次第で、当温泉は全市をあげて当日を手グスネひいて待ちかまえて、すでに今から活気横溢しているほどだから、当日の壮観が思いやられるではないか。ぜひ来遊したまえ、という招待であった。 終戦二年目の八月といえば、日カイビャク以来これほど意気消沈していたことは例がない。と云うのは、その年の七月に、料理店禁止令というものがでゝ、一切の飲みものべものの営業がバッタリと杜絶した。禁令というものは、かならず抜け道が現れて、裏口繁昌、表口よりもワリがよくて禁令大歓迎というのが乱世の常道だ。

  • 坂口安吾デジタルミュージアム

    【公益財団法人新潟市芸術文化振興財団】 〒951-8062 新潟市中央区西堀前通六番町894番地1 西堀六番館ビル5階 TEL(025)378-4500 FAX(025)378-4663

    I11
    I11 2009/11/11
    「肝臓先生」の自筆原稿とか
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