就職活動において、学生は11月~来年にかけて、人事部採用担当など、企業側の人の話を聞く機会が増える。企業は当然、自分らに都合の悪いことは言わない。売り手市場の昨今は特に、頭数をそろえるため、学生をだましてでも囲い込もうとする。なかでも企業側が絶対に教えない情報の1つが、サラリーマンという働く形態の置かれている絶望的な状況についてである。今日は君たちがだまされずに企業を見抜くためのポイントを教える。 (本稿は10月中旬に行われた立教大学での講演内容である。終了時に行ったアンケートでは有効回答77名中69名が「満足」または「大変満足」と回答した。) 【Digest】 ◇配当3倍なのに給与が減っているトヨタ ◇株主重視、社員軽視の大きな流れ ◇株主のグローバル化 ◇人件費のグローバル化 ◇株主にとっての「勝ち組」≠従業員にとっての「勝ち組」 ◇サラリーマンの9割がロウアーミドルに ◇2つしかない