バラ色の夢をふりまいて二〇〇五年にスタートした新銀行東京。開業三年で挫折した原因は何か、四百億円の追加出資を認めるのか―。都民の疑問にこたえる本格的な論戦が東京都議会予算特別委員会で十一日から始まりました。すべて旧経営陣のせいにする石原慎太郎知事を追い詰めた日本共産党の吉田信夫都議の質問に、反響や激励の声が相次ぎました。 吉田都議「会社の社長なら一千億円の大穴をつくれば即辞任だ。損害賠償の責任が問われる。都民は納得できない」 石原知事「私が最初から社長なら、もっと大きな銀行にしていますよ」 吉田都議「驚くべき無責任な態度だ。真摯(しんし)に都民に謝るべきだ」 ああいえばこういう石原知事ですが、答弁で一貫していたのは仁司泰正・元代表執行役ら旧経営陣に責任を押しつけようとする姿勢でした。厚顔な知事に対し吉田氏は、新事実を示して、さまざまな角度から知事の責任を問いました。 計画手直しか 新銀行の