日本郵政は14日、一定の条件を満たした非正規社員を対象に実施する正社員への登用試験について、グループ5社合計で3万4098人の応募があったと発表した。応募は勤続3年以上で週の労働時間が30時間以上などの採用条件を満たした約6万5000人のうち半数以上に上った。 グループ会社ごとの応募の内訳は日本郵政が56人、郵便事業が2万8585人、郵便局が4442人、ゆうちょ銀行が736人、かんぽ生命保険が279人だった。応募者に対して面接などの採用試験を実施し、合格者は今年11月頃に正社員として採用する。採用予定数は現段階で未定。 日本郵政グループの社員は計約43万人で、非正規社員は2009年10月時点で20万3669人と約半分に上るが、正社員とほぼ同様の業務に携わっている非正規社員も少なくなかった。このため日本郵政は非正規社員の雇用の安定と正社員との格差是正のため、非正規社員の正社員への大量登用を推