政治部 望月公一 公明党の支持団体「創価学会」で10月26日、永田町にも波紋を広げる人事が発令された。関西創価学会を統括してきた西口良三氏(71)が総関西長を退任して総主事になり、組織運営の第一線から退いたのだ。その集票力から「常勝関西」と呼ばれる関西創価学会で、長年にわたって選挙の総指揮を執っていた西口氏の影響力は大きく、学会内でも「独立王国」と言われるほどの権勢を誇っていた。小沢一郎・民主党幹事長、野中広務・元自民党幹事長をはじめとする政界との人脈も幅広く、永田町でも知られた存在だった。 西口氏の後任は置かれず、代わりに池田大作名誉会長(81)の長男、博正・副理事長(56)が関西最高参与、その下の関西総合長は正木正明・理事長(55)が兼任する。実質的には正木氏が責任者で、東京から関西を指揮する体制のようだ。 正木氏が関西担当となった玉突きで、同氏が兼任していた総東京総合長には、谷川佳樹