シンポジウムで取り調べの全面可視化を訴える小堀隆恒さん(右)と菅家利和さん=26日午後、大阪市北区の大阪弁護士会館 刑事事件の取り調べ全面可視化を訴えるシンポジウムが26日、大阪市であり、大阪府枚方市発注工事をめぐり談合罪に問われ、無罪が確定した元副市長小堀隆恒さん(63)が出席。検察から過酷な取り調べを受けた体験を紹介し「真の法治国家に可視化は不可欠だ」と語った。 2007年に大阪地検特捜部に逮捕されたが、一貫して無罪を主張し続けた小堀さん。当時の取り調べを「テレビや小説を超えたひどい状況」と表現した。担当検事からは繰り返し「家族も逮捕するぞ」「枚方に住めなくしてやる」などと大声で脅されたという。 持病の薬も与えられず、血尿が止まらなくなった。介護用のおむつをはかされ「殺されると思った」といい、「録画されていたら、あれほど過酷ではなかったはずだ」と話した。 足利事件で無罪が確実となった菅