【ワシントン=西村央】米商務省は10日、2008年の貧困や医療保険加入状況に関する統計を発表し、貧困率が13・2%と11年ぶりの高水準を記録し、無保険者が前年の4566万人より68万人増えて4634万人になったことが明らかになりました。2007年12月以来の景気後退が新たな経済的弱者を生み出していることを示しています。 これによると、貧困状態とされている人は08年が3982万人で、前年の3727万人より255万人増加。貧困率では前年の12・5%から0・7ポイント上昇しました。 一方、医療保険無保険者は3年連続で4500万人を超過。統計を取り始めてから最悪の水準が続いています。無保険者の割合は、前年の15・3%から微増で15・4%となっています。 医療保険加入者では、雇用主負担で民間保険に加入している人の割合が前年の59・3%から58・5%へと減少。逆に公的保険のうち低所得者向けのメディケイ