ドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』上映中止が相次ぐ中、同映画の上映会とシンポジウムが、東京中野区の「なかのZERO小ホール」で開かれた。上映会場の550名の席は満席となり、60名ほどが会場に入れずに、ロビーのモニターで鑑賞する盛況となった。 イベントの主催は月刊誌「創」を出版する創出版。シンポジウムでは、映画の主役として出演している環境活動家のリック・オバリー氏も登場し、言論表現の自由を保障した日本国憲法第21条が書かれたボードを掲げながら「この映画を日本の観客に観てほしい」と訴えた。 シンポジウムでは映画監督やジャーナリストら60人による緊急アピールを発表。創の篠田編集長は「劇場に抗議の電話をするのではなく、激励を送ってあげて欲しい。不安に思っているであろう彼らの力になるはず」と観客に呼びかけた。 映画「ザ・コーブ」は今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリーの受賞作。和歌山県太地町のイルカ