ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (36)

  • 共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか - 紙屋研究所

    共産党がアニメやマンガの表現規制に「方向転換」したのではないかと、ネットの一部で話題になっている。 togetter.com 共産党は今回の総選挙政策で 「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します。 と明確に言っている。それなのに、なぜこんな騒ぎになるのかといえば、ジェンダー分野で書かれている政策がこれと矛盾するのではないかという疑惑を招いているからである。 結論を言っておくと、「表現の法的規制ではない」というのがぼくの受け止め。しかし、政策としての叙述の仕方として最悪のものだと思う。どこかの政権党っぽく言ってしまうと、見事に「誤解を招く」。書いた人のセンスを疑う。 問題の、ジェンダー分野における共産党の該当政策はこの部分である。 ―――児童ポルノは「性の商品化」の中でも最悪のものです。児童ポルノ禁止法(1999年成立。2004年、2014年改正)に

    共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2021/10/19
    「心配するのを止めて自民党を愛するようになった」連中が曲解やデマを使って攻撃する隙を作ったのは間違いない。それ以上ではないがそれ以下と見なすのも昨今の情勢を軽く考えすぎなので、そこは反省しないと
  • 加藤聖文「日本にとって満洲支配とは何だったのか」 - 紙屋研究所

    「前衛」2021年10月号に載った加藤聖文へのインタビュー「日にとって満洲*1支配とは何だったのか」が実に分かりやすかった。 前衛 2021年 10 月号 [雑誌] 日共産党中央委員会 Amazon ぼくは、満洲に日から次々移民が送り出されたことは知っていたが、その理由は、「国内の農民が貧しく、それを反動的に打開するために満洲へ送り出し、開拓はもとより現地人の土地を奪った」ほどの理解であった。そして、「満洲は日帝国主義による朝鮮支配の後の、中国侵略のための第一歩である」というくらいの解像度の認識であった。 満洲支配が持っていた矛盾 加藤は、満洲支配がもともと持っていた矛盾を、おおむね次のように説明している。 ――そもそも日人が昔からいた土地でもなく、縁も薄いのに、日露戦争でさまざまな利権をロシアから奪い取ってしまい、経済活動が始まった。 日にとって、必然性のないところを取ってし

    加藤聖文「日本にとって満洲支配とは何だったのか」 - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2021/09/12
    「もったいない精神」のせいで不要なものを捨てられなかったり無理な修理や改造を加えて新しいものを買うより高くついたりする、その極北みたいな話
  • スポーツの本質的暴力性とどうつきあうか - 紙屋研究所

    リモート読書会は、川谷茂樹『スポーツ倫理学講義』を取り上げた。 このについてはすでに2005年に書評を書いている。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 例えば写真は、今年11月28日付の西日新聞夕刊の記事であるが、柔道の1984年五輪における山下・ラシュワン戦を振り返り、怪我をしていた山下の「右足は狙わないと決めていた」とするラシュワンの言葉を載せ、「その高潔な精神は世界で評価され、国際フェアプレー賞を受賞した」とする。1面のほとんどを使って、相手の弱点を狙わないことを「フェアプレー」として称揚している。 西日新聞夕刊2020年11月28日付(6面) 川谷は、この山下・ラシュワン戦を冒頭に題材にとり、「相手の弱点を狙わないことはスポーツマンシップに悖るのか」という問いを立てている。 川谷は、勝敗の決着こそがスポーツの内在的目的であり、それがスポーツのエトスだと

    スポーツの本質的暴力性とどうつきあうか - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2020/12/30
    暴力性を抑制どころかむしろ推奨してしまってるのがスポーツを取り巻く現状なのは確か。スポーツで暴力性を身に着けた体育会系は経済競争でも暴力性を発揮できるだろう、と期待されて企業に迎えられる
  • 山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』 - 紙屋研究所

    タイトルに惹かれて読んだ。 日少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される当の原因~ (光文社新書) 作者:山田 昌弘 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 山田がいうには、 日はスウェーデン、フランス、オランダの対策をモデルにしてしまった。 これらの国の固有の価値観を少子化対策の前提にしてしまった(子は成人したら独立する、仕事は女性の自己実現など)。また日固有の価値観をスルーしてしまった(リスク回避、世間体重視など)。 ということである。 因果が逆では 全く当たっていないわけではないけども、基的に因果が逆ではないのか、というのが書を読み終えた率直なぼくの感想である。意識や志向の問題ではなく、長い自民・公明政権下での政策の遅れ(というか逆方向)がそのような意識や志向を作り出してしまったのである。それなのに、山田は意識や志向から欧州との差やこれか

    IkaMaru
    IkaMaru 2020/10/23
    日本人の「足るを知る」「迷惑をかけない」意識ってこうした志向に直結してると思うけどね。「自民党を支持する自己責任意識の強い若者」は「子供なんて贅沢品」と考えるでしょ、そりゃ
  • 「安倍政治」は終わったのか・続くのか - 紙屋研究所

    安倍首相が病気を理由に辞意を表明して、安倍政権は退陣することになった。 いくつかの安倍政権論、安倍首相論が出ているけども、肝心なことは、安倍政権がやっていた政治、すなわち「安倍政治」は終わったのか・続くのか、まだ全然判断できないということだ。何か安倍首相の辞任とともにそれらの政治が自動的に終了し、区切られてしまうわけではない。 自民党内での後継選びが盛んだけど、ぼくが知りたいことは、名前が挙がっている各候補が「安倍政治」の何を受け継いで、何をどう変えるのか、っていうこと。それは、野党に政権が代わるとしても同じである。 ぼくはサヨクであるから、サヨクとしてこういう政策をやってほしいというテーマ(例えば消費税の減税とか、PCR検査の拡大とか)はいくつかある。それは右派や保守派からすれば認められないものも多かろう。 しかし、個々の政策のことを、ここで言いたいわけではない。 サヨであろうがリベラル

    「安倍政治」は終わったのか・続くのか - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2020/08/31
    政権を安定させる不正を、政権自身が正すかどうか。不正がバレても民衆の離反で大崩壊を起こすようなことも特にない国では、政治家のプライドに縋るしかないという情けない話になる
  • 「風呂なし3万円」は「最高の育て方」か - 紙屋研究所

    この記事、はてなブックマークでは評判が悪いな。肯定的にコメントしている人も少なくないけど。 president.jp 要は、“特段の援助もせずに実家から放り出してみろ”というススメであり、そうすれば自活能力がつくし、条件を改善していく体験を得られるし、大変になれば実家に戻ればいいし、いいことづくめだよ、という意見である。 昭和生まれ、昭和育ちとして、この意見は体感的にうなずける部分がある。 しかし、多くのブコメ同様、どうもモヤモヤする。うなずけない部分もあるからだ。 都内の風呂なし3万円木賃アパートで十数年住んだ昭和世代のぼくは ぼくは万博前後に生まれた世代で、18歳で実家を出てからは、35歳でつれあいと同居するまで、風呂なしアパート以外に住んだことはない(1年間を除いて)。そのうち十数年は都内(中野区)である。 中野の木賃アパートは家賃3万円で相当に古く、屋根裏ではネズミが走り回り、ぼく

    「風呂なし3万円」は「最高の育て方」か - 紙屋研究所
  • ケン・ローチ監督「家族を想うとき」(映画) - 紙屋研究所

    何の救いもない映画 エンドロールが出てきたとき、「あっ、ここで終わるのかよ…」という絶望感を隠せなかった。 ケン・ローチ監督の映画「家族を想うとき」は、すばらしく何の救いもない映画である。 longride.jp 個人事業主という形で配達の仕事を請け負うことになった主人公・リッキーとその家族を描いた作品である。クソ高いレンタル料を選ぶか、長期のリスクを背負うローンでの買取かという博打のような選択で自家用の配達車を買い、分単位で管理される過酷な配達ノルマをこなす。 「アントレプレナーシップ」と「ソサエティ5.0」の当の姿 そういえば、2006年、今から13年も前に、ぼくは「30年後の日」を予想する企画を自分のホームページでやったことがある。あの時、野村総研の『2010年の日』を紹介したけど、かの財界シンクタンクはそので「雇用社会から起業社会へ」と題した最終章を用意していた。 「自分が

    ケン・ローチ監督「家族を想うとき」(映画) - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2019/12/18
    社会問題を告発する書は最後の一章を問題解決への取り組みに割くのがお決まりだけど、「それを解決への兆しとするのは楽観的すぎない?」「というか筆者も信じてないのでは?」と思えるのも結構あるからなあ
  • ぼくのかんがえたさいきょうのてんのうせい - 紙屋研究所

    国憲法第1条は 天皇は、日国の象徴であり日国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日国民の総意に基く。 っていう具合に「日国民の総意に基く」わけだから、天皇という制度自体はそもそも基的人権や平和主義のように「永遠に」動かせない原則じゃなくて、国民の意思で憲法を変えて制度をなくしたり根的に変更したりすることもできる。 だけど、憲法を変えず、今の憲法の範囲内でも、「日国民の総意に基」いて、天皇のあり方をもっと自由にデザインできるし、してもいいんじゃねーか。 めざすところは、 天皇個人・皇室のメンバーをもう少し自由に生きさせてあげたい。人としての尊厳=人権を保障するというか。 明治憲法を引きずるような神的性格・権威的性格を削って、実権のない、しかし親しみと実感のわくシンボルとしての役目=「1日駅長」「〇〇県ぶどう大使」くらいのゆるさにしたい。 政治家が政治利用をできない

    IkaMaru
    IkaMaru 2019/10/24
    難しいのは、どの選択を取ってもおそらく現状よりも政治的影響力は大きくなってしまうこと。天皇が「嫌なものは嫌だ」と言えるようになったら何が起こるか
  • 『宇崎ちゃんは遊びたい!』献血ポスター問題を考える - 紙屋研究所

    『宇崎ちゃんは遊びたい!』を使った献血ポスターとそれをめぐっての太田啓子弁護士のコメント・行動が炎上しているな。 togetter.com 太田は詳しくは述べていないようだが、要するに宇崎ちゃんの「巨乳」強調のイラストが「無神経」であり「公共の場での環境型セクハラ」であるからという理由で赤十字に何らかの苦情を言ったものと思われる(くりかえすが、この理由は推測に過ぎない)。 これに対するツイッターなどのネット上のコメントを見ると、「あいちトリエンナーレ」の騒動と重ね合わせて、これも表現の自由に対する攻撃ではないのか、という意見がけっこう目立った。 「巨乳強調」は女性の人権を侵すか そもそもの問題として、巨乳を強調したイラストを大勢の前に掲示するのは女性の人権を侵すこと、「環境型セクハラ」になるのか。 結論から言えば、「環境型セクハラ」=法令上の人権侵害とは思えないが、女性を性的な存在とのみみ

    『宇崎ちゃんは遊びたい!』献血ポスター問題を考える - 紙屋研究所
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    IkaMaru 2019/10/21
    擁護するために相手の批判は不当、的外れであると言うのはこれまた批判の批判であって自由。しかし「表現の自由」への攻撃と位置付けようという目論見は筋悪なのでやめた方がいいのだが、やめないんだろうなあ、彼ら
  • 「行政の政治的中立」をはき違えると何が起きるか - 紙屋研究所

    「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展、その後」についてのNHK番組「クローズアップ現代」を見た(「『表現の不自由展・その後』 中止の波紋」2019年9月5日放映)。 ここで、「“公的な場での表現”どこまで?」というテーマで、行政の「政治的中立性」について扱われていた。 この報道の中で 今、政治的中立に行政が、より配慮する動きが全国で広がっています。内容の変更を求めたり後援を断ったりするケースは、この5年あまりで分かっただけでも43件に上っていました。 として、そして「平和のための戦争展」という言葉とともに、福岡市のところにタグがつけられた日地図が掲げられていた(下図、強調のため画像を一部加工)。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190907/k10012067491000.html この問題はNHKニュースでも報じられたようである。 www3.

    「行政の政治的中立」をはき違えると何が起きるか - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2019/09/08
    共謀罪と同じで、運用する権力側のフリーハンドで気に入らない相手だけを封じ込める道具に成り下がっている構図。次は「利権を提供すれば見逃してやる」と賄賂を要求するようになる
  • あいちトリエンナーレの話はどこが問題なのか - 紙屋研究所

    あいちトリエンナーレで「表現の不自由展、その後」の展示が中止になった事件について、いろいろ対立や分断もあるようなので、整理するために、いまぼくが理解している範囲で以下書いてみる。 構図1:脅迫者―作家 この事件のもとになっている構造は、図1である。 テロ予告や脅迫、嫌がらせ電話などをする人たち(A)が、作品展示をした作家(B)たちの表現の自由を妨害したのである。*1 構図2:脅迫者―展示実行委員会・作家 しかし、ぼくはよく知らなかったのだが、作家たちの展示を束ねている人たちの存在を報道で知った。企画展「表現の不自由展・その後」の実行委員会(C)である。 たぶん、作家たちを束ねて、展示企画を代表するような人たちなのであろう(図2)。 この人たちが、抗議声明を出した。 www.asahi.com この人たちがどういう意向を持っていて、誰に抗議しているのか、が大事である。 「私たちは、あくまで

    あいちトリエンナーレの話はどこが問題なのか - 紙屋研究所
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    IkaMaru 2019/08/07
    今中止したことは一応評価しているが、作家に対する責任として、今でなくともいずれ改めて展示の機会を作らねばならないとも思う。大村や津田だけでなく河村にもその義務がある
  • デービッド・アトキンソン『新・生産性立国論』 - 紙屋研究所

    著者アトキンソンによれば、人口減少の日では生産性を上げる以外に未来がなく、著者はそのための3つの政策を提唱している。 デービッド・アトキンソン 新・生産性立国論 作者: デービッドアトキンソン 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2018/02/23 メディア: 単行 この商品を含むブログ (3件) を見る えーっと、まあ別に書いてもええやろ。この人のは、この3つの政策を種明かししたからといって価値がなくなるようなタイプのじゃないので。 企業数の削減 最低賃金の段階的な引き上げ 女性の活躍 である。なぜこういう政策が導かれるのかというロジックはそれこそ書を読むといいだろう。 この政策のうち1.と2.についてちょっと書く。 左翼としてどう考えるかってことを。 企業を淘汰すること まずこの1.なんだけど、アトキンソンはホントこの点は容赦ないんだよね。 というのは、日はサー

    デービッド・アトキンソン『新・生産性立国論』 - 紙屋研究所
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    IkaMaru 2019/06/29
    中小企業をスマートに畳んで軟着陸できるよう促す制度が必要だと思うけど、その辺の具体策は本文に書かれてるのかな。とにかく読んでみよう
  • 「人権=思いやり」という洪水のような「教育」 - 紙屋研究所

    人権は道徳ではない、っていう、あの話だけどね。 fairs-fair.org 特にこの記事のこの部分。 谷口さんは「人権は道徳ではありません」と話す。 「人権啓発として『みんなで仲良くしましょう』というキャンペーンをよく見ます。これは裏返すと『仲良くできないのは市民の責任だぞ』と、政府は責任転嫁をしていると言えます。政府には人権を守る責務があり、そのための大前提として差別を禁止し、差別を受けたら救済をして、差別を未然に防止することが必要です」 マジでそう思うわ。 つうか、学校と自治体の人権教育が「人権=道徳=みんなで仲良くしましょう」で覆い尽くされていて当にヤバいと思う。その量・規模たるや洪水のようだ。 小学校の「人権学習参観」に行ってみればこれがベースでガンガン教えられているし、子どもたちに書かせる「人権標語」で最優秀に選ばれる作品はこのトーンばかりである。「広げよう えがお・やさしさ

    「人権=思いやり」という洪水のような「教育」 - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2019/05/06
    社会の教科書には全く書かれていなかったが、教科書外の資料集にはしっかり載っていた(体裁上「他の本の引用」という形だったが)。当時はその2つの違いなど意識してもいなかったが、今思うと色々察する
  • 山口つばさ『ブルーピリオド』 - 紙屋研究所

    『このマンガがすごい!2019』で2018年(2017年9月〜2018年9月)のマンガのベスト5を回答した(オンナ編)。 「オンナ編」しか選んでいないので、では「オトコ編」でトップを選ぶとしたらどうなるか。(実は1つだけアンケート回答しているのだが、それは除外して考える。) このマンガがすごい! 2019 作者: 『このマンガがすごい!』編集部 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2018/12/11 メディア: 単行 この商品を含むブログ (3件) を見る それは山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社)だろう。 勉強もそこそこできるし、私生活もリア充っぽい男子高校生・矢口八虎が「絵を描く」ということに突如取り憑かれ、美大を目指し始める物語である。 ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス) 作者: 山口つばさ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/12/22 メディア:

    山口つばさ『ブルーピリオド』 - 紙屋研究所
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    IkaMaru 2019/01/05
    結局「コレクターが高値をつけるか」「展示して客を呼べるか」という完全な市場原理で名画と呼ばれるかどうかが決まる訳でなあ。そこにあまり大袈裟な意味を見出したくはない
  • コミケでの中核派参加問題、「韓国人・中国人お断り」張り紙問題 - 紙屋研究所

    コミケでの中核派参加問題、「韓国人・中国人お断り」張り紙問題について思うことを書いてみる。*1 togetter.com togetter.com コミケは自主的な団体である。そういう団体がどのような結社方針を持とうがそれは結社の自由である。だから、「中核派お断り」という方針を持つことは、非難されるかどうか別にして、法律では規制されない自由である。もちろん「共産党お断り」「自民党お断り」という方針を持つことも自由である。 しかし、自主的な団体として結社の自由を行使できたとしても、その結社の自由を制約される場合がある。結社の自由は広く認められないといけないのだけども、どうしても緊急避難的に結社の自由という人権を制約・調整してでも保護すべき他の人権があるからだ。 例えば、「障害者お断り」。これは障害者差別解消法の「不当な差別的取り扱い禁止」に違反する。 同じように、「韓国人・中国人お断り」。こ

    コミケでの中核派参加問題、「韓国人・中国人お断り」張り紙問題 - 紙屋研究所
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    IkaMaru 2019/01/04
    不満があるなら公安警察が一サークルとして参加し、中核派の危険性を訴える本を配布すればいいのではないか
  • 「安倍を支持する3割」についての想像 - 紙屋研究所 *1 『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』のp.285-289。「僕はオリンピックの後に大きな問題が出てくるんじゃないかなと思います」(松尾)「一番怖いのは東京オリンピックのあとだ」(ブレイディ)「このままでは五輪後地獄だぞ」(北田)。

    「安倍さんを支持する人ってどういう部分が良いと思ってるの?」というはてな匿名ダイアリーの記事があった。 安倍さんを支持する人ってどういう部分が良いと思ってるの? - はてな匿名ダイアリー 安倍政権の支持率は、どんな不祥事が出てきても3割くらいから下がらない(まあ「7割くらいは支持していない」とも言えるが)。 この3割ってどんな層なのだろうか。 勝手に想像してみる。 一つは「経済」(経済政策) この間、福岡市で印刷会社に勤めている、娘の保育園時代のパパ友・Aさんと酒を飲む機会があったんだけど、彼の感覚では「不動産、建設がホントに景気いいですよね〜」。 これは景気動向調査のようなデータとも一致するが、細かい数ヶ月単位の数字データというより、ざっくりとした景気の感覚。例えば年間の展望について建設は「首都圏再開発事業などで好況が続く見通し」、不動産は「首都圏を中心としたオフィスの大量供給が見込まれ

    「安倍を支持する3割」についての想像 - 紙屋研究所 *1 『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』のp.285-289。「僕はオリンピックの後に大きな問題が出てくるんじゃないかなと思います」(松尾)「一番怖いのは東京オリンピックのあとだ」(ブレイディ)「このままでは五輪後地獄だぞ」(北田)。
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    IkaMaru 2018/05/28
    それは理解できるが、一方でビジネスに身を置く人が報告書や数字をちょろまかすことにルーズってのは相当危ういのではなかろうか。東芝や神戸製鋼みたいな爆弾だらけなのでは
  • 「ご飯論法」は安倍政権に共通する感覚では - 紙屋研究所

    上西充子・法政大学キャリアデザイン学部教授*1が高度プロフェッショナル制度(いわゆる「高プロ」「残業代ゼロ法案」)をめぐる加藤厚労大臣の答弁の不誠実さを「ご飯論法」として批判し、辞任を求めている。 高プロの「異次元の危険性」を指摘した小池晃議員に、「#ご飯論法」で否定してみせた加藤大臣は、辞任を(上西充子) - 個人 - Yahoo!ニュース 記事の中でぼくのことも触れてくれていますけど、上西先生、当に律儀な人ですね…。*2 「ご飯論法」とは上西が特徴づけた言い逃れ答弁の論法で、「朝ごはんをべましたか?」という質問に「(朝、パンはべたけど、ごはん=米飯は)べていない」と答えるようなやり方である。 共産党の小池晃参院議員が“この制度が通ったら4日間休ませれば、あとはずっと働かせることが、104日間を除けばずうっと働かせることができることになる。そういうことを法律上排除するしくみがある

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    IkaMaru
    IkaMaru 2018/05/21
    まともなディベートであるなら、ジャッジは全員一致で野党に勝利を言い渡すのだが。ディベート好きを自称してる奴に限って穴を繕ったような詭弁に落第点をつけない矛盾
  • 「給料前借り特区」は貧困ビジネスを生み出さないか - 紙屋研究所

    福岡市の高島市長のもとですすめられている「給料前借り特区」。まだ提案の段階らしいが。 毎日新聞の記事にこうある。 労働者には日ごとに働いた分の賃金額がスマホに通知され、店頭でスマホ決済することでその金額内で買い物などができ、店の口座には雇用者側が代金分を支払う仕組みだ。 https://mainichi.jp/articles/20170905/ddp/041/010/011000c これがなぜ「岩盤規制」を突き破る「特区」で提案されるのか。 労基法24条にぶち当たる 毎日の記事は、以下のように記している(強調は引用者)。 賃金は、労働基準法で「通貨で直接労働者にその全額を支払わなければならない」と規定しているが、特区でこの規制を撤廃する。 https://mainichi.jp/articles/20170905/ddp/041/010/011000c これは、労働基準法第24条1項であ

    「給料前借り特区」は貧困ビジネスを生み出さないか - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/09/15
    いっそ闇金を合法化する特区でも作れば? ネオリベ万歳な方々はさぞかし喜ぶでしょうよ
  • 伊勢田哲治・なつたか『マンガで学ぶ動物倫理 わたしたちは動物とどうつきあえばよいのか』 - 紙屋研究所

    日経新聞によれば、イタリアの法律では、 生きたエビを氷の上に載せておくのは虐待に当たり、禁錮刑や5000ユーロ(約67万円)から3万ユーロ(約400万円)の罪になる。 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO95101870U5A211C1NZ1P00/ という。 動物の命を奪っていいのか。あるいは、どういうふうになら奪っていいのか。あるいは、そんな問い自体が無意味なのか。 小4の娘といっしょに劇を見に行ったのだが、「命」を考えるというその劇の中で「『いただきます』と言ってべよう、命をいただくのだから」的なセリフが出てきた。 親子で見たその劇の、教条ともいうべき薄っぺらさが気になった。 「いただきます」と「感謝」さえすれば、命を奪っていいのだろうか。 ペットや実験動物の虐待には反対するが、害獣は殺していいのだろうか。 外来生物は生態系を壊すというが、その生

    伊勢田哲治・なつたか『マンガで学ぶ動物倫理 わたしたちは動物とどうつきあえばよいのか』 - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/05/15
    "「いじめられてくれてありがとう」と言えばいじめは正当化され、そのまま続けていいのでしょうか" この「感謝」すれば罪を忘れていいとするメソッドは、肉食に限らず日本の様々な所で見られる
  • 『この世界の片隅に』の原作とアニメの距離――もしくは戦争についての創作はどう描くのが「成功」なのか - 紙屋研究所

    書いていたら長くなった。 先に要旨をまとめておく。 マンガ『この世界の片隅に』は前半が戦前・戦時の日常の描写、後半が主人公の心象であり「記憶」と「想像力」をめぐる物語である。他方、アニメ「この世界の片隅に」は、戦前・戦時の日常をそのまま再現・保存することにしぼられた作品であり、原作のもつ後半部分は後景に退いている。両者は別々の作品(別個の価値をもつ作品)である。 戦争小説戦争をめぐる創作(マンガ・アニメ・映画・ドラマ・演劇…)は手法と題材を選ぶことで、何かを強調し、何かを切り捨てるので、どんな作品であっても批判は呼び起こされる。多様な書き手が多様に描くことでしかこのジレンマは解決されないのではないか。 以下は、映画・原作のネタバレが含まれている。 「暗い」「つらいから読みたくない」と「楽しくて何度も読み返したくなる」 「女性のひろば」という雑誌(共産党発行)の2017年1月号に「『この世

    『この世界の片隅に』の原作とアニメの距離――もしくは戦争についての創作はどう描くのが「成功」なのか - 紙屋研究所
    IkaMaru
    IkaMaru 2016/12/12
    原作版の主人公にあった、作品を背負う「作者のアバター」としての性質を徹底的に取り去った結果。自分が改変に納得いかない理由がある程度腑に落ちた