五輪エンブレム、盗用ではない 亀倉雄策氏がご存命であれば、どのような感想を持たれるだろう? 「東京オリンピック・パラリンピック2020」のエンブレムに関する騒動を見ていて、そう思わずにはいられない。亀倉雄策氏とは言うまでもなく「TOKYO1964」のマークをデザインした巨匠である。 本日(8月5日)、エンブレムをデザインした佐野研二郎氏の会見があった。デザインや広告のクリエイティブを15年にわたって取材してきた私には、彼の主張は痛いほど理解できた。 先週ソーシャルメディアに、この件に関する個人的見解を書いたところ、賛否両論が寄せられた。デザインやクリエイティブに近い仕事をしている方々には賛同の意見が多く、それ以外の業界からは異論の方々も多かったように思う。世間との温度差を感じた。私個人としても非常に悩ましい問題だ。 多くの人が指摘するように、“見た目”は似ているようにも思える。が、決してパ