自民党の杉田水脈衆院議員によるアイヌや在日コリアンの人たちに対する名誉毀損(きそん)発言が止まらない。差別撤廃を訴える運動が利権と結びつき「日本をおとしめている」という主張も広めている。杉田氏の批判は性的少数者や沖縄にも向けられている。発言は人権を侵し、差別を助長させるもので、看過できない。 理解できないことは、杉田氏の言動を自民党が静観し、重用さえしていることだ。杉田氏に好意的な保守層に配慮しているとも言われる。本当にそのような理由で杉田氏の言動を黙認しているのであれば、公党の見識を疑う。支持率目当てに差別の助長を放置していると言っても過言ではない。 杉田氏がアイヌや在日コリアンへの侮蔑的な投稿をブログやフェイスブックで掲載したことについて、札幌と大阪の両法務局は人権侵犯と認定した。 これについて杉田氏は「過去に撤回して謝罪している」などとし、差別や侮蔑をしたという認識は「全くない」とも