このところ2018年春ごろの記録を見て介護のことを書いているけれど、記録していなかった自分の気持ちを思い出した。 いつごろからだろう。義実家の売却のために動き始めたころからか、私は少しずつ喪失感を感じていた。あと少しであの家は無くなってしまうのだと。 介護が始まってから数えきれないほど通い詰めた家。夫と一緒よりは私ひとりで通った回数がはるかに多い。その家とともに思い出を失うような寂しさ。 夫は意外に、元自分の部屋や家への思い入れは薄いようだった。私にとっては義両親との思い出の多い場所。家だけではない。義実家へ向かう道も、いずれ自転車で走ることは無くなる。その風景すら手放したくないような気がした。 よく行ったスーパーやドラッグストアも、義父のかかりつけの内科もノンちゃんを連れて行った獣医さんも、もう用が無くなる。 特に義母が入院し次に義父が入院したころ、私は家に対する借別の気持ちが大きくなっ