英語が必修になったのは、いつごろからだろうか。 1950年代くらいだろうか。 さにあらず。 2002年からだという。 というのは少し不正確で、必修になったのは「外国語」である。そして学習指導要領では外国語というものは「原則として英語」として定め、英語を学ばせているのである。寺沢拓敬『「なんで英語やるの?」の戦後史』(研究社)による。 寺沢の同書は、戦後史のなかで英語がどのようにして「みんなやる」教科として成立していったのかという「謎解き」をしている。1950年代に「一度はふれる教科」となり、1960年代に事実上の必修化をしていく。 『「なんで英語やるの?」の戦後史』は、戦後の英語教育論争をまとめてあるのが役立った。加藤周一が、英語なんて義務教育で全員に必ずやる必要があるんかいなと問題提起したことや、自民党の平泉渉参院議員が渡部昇一とやった論争などが紹介されていて、そこで今日議論になっている
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