政府が沖縄の尖閣諸島を国有化してから11日で1年です。 東京都が尖閣諸島を購入するためなどとして集めた寄付金14億円余りは基金にして保有されていますが、島の活用策が具体化しないなか使われるめどは立っていません。 東京都は去年4月、当時の石原知事が尖閣諸島を購入する計画を明らかにして以降、島の購入費用や活用策に充てるため、ことし1月までに14億8000万円の寄付金を集めました。 ところが政府が去年9月に島を国有化し、寄付金の使い道が定まらなくなったことから都は現地調査の費用などを差し引いた14億円余りを基金にして保有しています。 都は政府が施設の整備など島の活用策を示したときに基金を託すことにしていますが、活用策が具体化しないなか、尖閣諸島が国有化されてから1年を経過した段階でも、基金が使われるめどは立たず、宙に浮いたままになっています。 寄付金を巡っては「都の購入を前提に寄付したので返して