慰安婦被害女性のユ・ヒナムさんが10日、ソウル国立中央医療院で亡くなった。享年88歳。故人はこれまで肺癌で闘病してきた。これにより韓国政府に登録されている旧日本軍慰安婦被害者238人のうち生存者は40人に減った。 1928年忠清南道牙山郡仙掌面(チュンチョンナムド・アサングン・ソンジャンミョン)に生まれた故人は15歳の時である43年に日本の下関に連行されて2年近く慰安婦生活を送った。ユさんは村に「日本軍が娘を供出していく」というウワサが広がると、これを避けるために急いで結婚をした。だが、実家に向かっている間に正体不明の男性によって拉致された。故人は生前、あるメディアとのインタビューで「突然現れた男2人が私を連れ去った。結婚していると言うのに書類上で確認できなかったと言って無理やり車に乗せた」と証言した。数日の間、車と船に乗り換えながら到着したのは下関の軍部隊の前だった。 慰安婦生活は地獄の