戦争中日本軍将校がオランダ人を強制連行し慰安婦にしたことで有名なスマラン事件(白馬事件)。2007年6月日本の右派国会議員らが掲載した広告「FACTS」でも触れられている。この事件はオランダ軍により裁かれたため証拠資料があり、日本軍による従軍慰安婦強制連行の明確な証拠である。ではその内容はいかなものか? この事件は吉見義明が早期にオランダ軍事法廷の裁判記録を発見し、その代表的な著書「従軍慰安婦」(岩波新書)でくわしく紹介している。また最近雑誌「週刊金曜日」(2007年6月22日号)でもオランダ軍事法廷の裁判記録が紹介されており、英語版がここ(http://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/comfort_women)で読める。ここでは、その概要を示し、証拠である裁判資料も少しを紹介しよう。 (1)事件の概要 1944年日本軍占領中のインドネシア、ジャワ島で日本軍
油を売る日々 油を売ってみたり、買ってみたり。原油相場のことを需給を中心に考察する雑記帳。投資は自己責任で。 先週の東京都知事選の結果や中部電力による浜岡原発再稼動に向けた審査の申請などを受けて、原発再稼動に関する議論が再燃しています。 折りしも冬場の電力需要期ということで、供給力不足に対する不安が原発の必要論を後押ししています。 特に昨年9月に全原発が停止し、今回初めて原発無しでの電力需要期を迎えた関西電力は、シーズン開始前に相当な危機感を持っていました。 ただ、今のところ寒波にも関わらず、関電の供給力予備率が安定水準とされる8%を割ったのは1回だけです。 東京電力はこの冬に予備率8%を4回下回っていますが、両社とも今のところ5%を切ってはいません。 予備率3%を割ると停電の危険性が高まるということですが、何とか凌いでいるようですね。 というのも、日本の電力需要が節電や産業・社会構造の変
インドネシアで起こった最も知名度の高い「慰安婦」に関する事件は、1944年初頭アンバラワとスマランに位置したアンバラワ第1または第6抑留所、アンバラワ第9抑留所、ハルマヘラ抑留所、ゲンダンガン抑留所という4ヶ所の民間人抑留所から、印欧混血人とオランダ人女性約35人を慰安婦にするため連行した事件であった33)。事件は、抑留所の管理を軍政監部から軍司令部つまり、行政官から軍当局に監理を移管するという通達が出された1943年11月3日と移管を施行した1944年3月1日の間に発生した。アンバラワ第1或いは第6抑留所で選ばれた女性によると、1944年2月23日、抑留所中庭に17歳から28歳までの女性全員が並ばされた後、1人ずつ抑留所事務所へ出頭しなければならなかった。2月24日には、再選考のため、前日並ばされた女性のうちから20人が事務所へ出頭しなければならなかった34)。2月26日に、10人の女性
吉見義明氏の「日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)」は60ページほどの薄いブックレットですが、もちろん慰安婦否認論者はそれすら読もうとはしません。 (P35-38) 3 軍による強制は例外的だったか ― 第3の「事実」の検証 「歴史事実委員会」は、第3の「事実」として、つぎのように述べています。 事実 3 しかしながら、明らかに規律違反のケースもあった。たとえば、オランダ領東インド(現インドネシア)のスマラン島では、ある陸軍部隊が若いオランダ人女性グループを強制的に狩り出し、「慰安所」で働かせた。しかしながら、この慰安所は、この事件が明るみに出た時、陸軍の命令で閉鎖され、責任のある将校たちは処罰された。これに関与した者や他の戦争犯罪者は、後にオランダ法廷で裁かれ、死刑を含む重い判決を受けた。 スマラン慰安所事件は、広く知られるようになったので、「歴史事実委員会」もさす
2007年05月03日15:17 カテゴリ法/政治 「スマラン事件」についての誤解 慰安婦問題は、もううんざりだという人が多いだろう。安倍首相が「同情」を表明して、海外では歴史的事実になってしまったようなので、私も議論しても無駄だと思う。しかし日本人の中にも、今ごろ初歩的な誤解を堂々と発表する人がいるので、ひとことだけ。事実関係を知っている人は、無視してください。 大前研一氏は、慰安婦の強制連行を日本政府が認めた「決定的証拠」が発見されたという。その証拠とは「林博史・関東学院大教授が米国の新聞で発表した論文」だそうだが、大前氏は「資料を直接読んだわけではない」。これは大戦末期にインドネシアで起きたスマラン事件という昔から知られている話で、その原資料(ウェブからは削除された)は私の手元にある。慰安所については、次のような問答がある:Q: How many women were there?
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