![給料はいりません、編集者たちが出来高制で働く「ハイブリッド出版社」が米国で台頭の兆し | HON.jp News Blog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/db64683b54c323a671952b0d66dd1c6c9e4bef7d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fhon.jp%2Fnews%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F03%2Fthumbnail_w1280h720.png)
メディアの商業的価値は、伝統的に情報の大量複製/配布にあり、その地位は手段とともに揺るぎないものだった。デジタルは紙と電波の価値を相対化し、既成メディアを窮地に立たせている。しかし、コンテンツを人質に、かつて優越的地位を約束した手段に引き籠るという対応は、この時代には自滅を選択したに等しい。なぜそうなるかを考えてみよう。【連載第3回/鎌田博樹】 2. デジタル情報空間の分離と旧メディアの危機 コンテクスト指向メディアの成立と発展 前号で述べたように、デジタルは出版/メディアをめぐる環境を一変させた。これによってメディアは次の2つの課題に直面している。 デジタルの機能をフルに生かせるように、メディアのビジネスモデルを再構築すること コミュニケーションにより価値を創出する仕組み(サービス・モデル)を社会に提供すること ビジネスにフォーカスして言うならば、前者は紙の衰退で危機に瀕するメディアを、
アメリカの大手民間調査機関【Pew Research Center】は2014年1月16日付で、同国内における電子書籍、そしてそれを読む端末の浸透状況を調査したレポート【E-Reading Rises as Device Ownership Jumps】を公開した。それによれば同国の成人の3/4が過去1年間に読書(文庫本など。雑誌は含まず)をしていることが分かった。紙媒体で読書をした人は69%、電子書籍では28%に及ぶ。属性別ではタブレット機や電子書籍リーダーの所有率が高い高年収や高学歴ほど、電子書籍による読書経験率が高いことが確認されている。 今調査の調査要項、「タブレット機」「電子書籍リーダー」の定義は先行記事の【米国タブレット普及率は42%にまで躍進】を参照のこと。 調査対象母集団に「過去1年間、読書をしたか(媒体問わず)」と聞いた結果が次のグラフ。全体では76%の人が読書経験あり、
今年は書店の店頭で「本屋さんの本」が目立った一年でした。いま私の手元にあるだけでも、以下の本をあげることができます(一部は2012年以前に発売されたものや文庫による再刊も含みます)。 ・石橋毅史『「本屋」は死なない』(新潮社、2011年10月。電子書籍版も2012年にリリース) ・佐野衛『書店の棚』(亜紀書房、2012年9月) ・永江朗『新宿で85年、本を売るということ〜紀伊國屋書店新宿本店 その歴史と矜持』(メディアファクトリー新書、2013年2月) ・得地直美、本屋図鑑編集部『本屋図鑑』(夏葉社、2013年7月) ・朴順梨『離島の本屋〜22の島で「本屋」の灯りをともす人々』(ころから、2013年7月) ・広瀬洋一『西荻窪の古本屋さん〜音羽館の日々と仕事』(本の雑誌社、2013年9月) ・伊達雅彦『傷だらけの店長〜街の本屋24時』(新潮文庫、2013年9月。親本は新潮社より2010年刊行
三省堂書店とBookLive!は12月19日、本の表紙をカメラで読み込むと電子書籍の検索や、書店員のPOP・コメントなどが表示できるアプリ「ヨミ Cam(よみかむ)」を発表しました。既に複数のメディアで記事になっており、SNSでの反響を見る限り比較的好意的に受け止められているようです。 それに対し、朝日新聞が12月22日に掲載した「対アマゾン、電子書籍で連携 書店や楽天など13社、めざせ『ジャパゾン』」という記事は、インパクトのあるキーワードもあってか、ネット上では批判的に捉えている方が多いように感じられます。今回は、この二つの似て非なる事象を通じ、「実店舗での電子書籍購入」の今後の可能性について考察します。 電子書籍の店頭購入サービスはすでに展開中 三省堂書店とBookLive!は以前から、店頭で電子書籍が購入可能な「デジ本(でじぽん)」というサービスを展開しています。以前は三省堂神保町
電子書籍の半額セールは本当にマンガ好きにとって福音なのか? KADOKAWAセールのインパクトと電書市場の未来像 マンガについてのあれやこれやを、編集長がふんわり語るこのコラム。今回は年末だし、いい加減今年の電子書籍について書き残したことを書いておこうか、というような話を。 ■KADOKAWAの半額セールが電子書籍市場とユーザーに残したインパクト 「今週の」とかついてる割に、毎週出る気配が全くないこのコラムなのだけれども、気がつくと12月も暮れに近づいてしまい、いい加減今年を振り返っておかないといけないタイミングになってしまった。そんなわけで、だいぶ久しぶりにコラムでも書こうかと腰を上げたわけだ。 「1年を振り返るタイミング」といっておいて何なのだが、じゃあ、総括的に何か振り返っておこうと思っているかというと、そういうわけでもない。今年語り残したと思っている電子書籍について、2013年のう
個人それぞれが発信者となり情報が共有されるようになった時代に、プロの編集者やメディアが果たすべき役割、そして生き残っていく術とは? IVS2013Kyotoで行われた特別対談で、東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦氏と、株式会社nanapi代表の古川健介氏が語った。 紙の編集とWebの編集は、もっと競い合うべき 司会:今回のセッションは、「メディアの伸ばし方・稼ぎ方と」いうタイトルで、東洋経済新報社の佐々木紀彦さんと、株式会社nanapiの古川健介さんにお越しいただきました。 佐々木:東洋経済オンラインの佐々木と申します。ずっと紙メディアをやってきたジャーナリストなんですけれど、1年前から東洋経済オンラインというサイトに移って、編集長を務めております。 古川:株式会社nanapiの古川と申します。nanapiというサイトをしている会社です。 司会:メディアと一言で言っても、お二人のやってい
出版物の推定販売金額は1996年をピークに減少し続けていますが、逆に新刊点数は書籍も雑誌も増え続けています。ここ十数年来「出版不況」と言われ続けていますが、分子が小さくなっている上に分母が大きくなっているわけですから、出版物1点あたりの売上は加速度的に小さくなっています。出版に関わる誰もがこの、出口の見えない迷宮に迷い込んだような状況に苦しんでいます。 『ツール・オブ・チェンジ――本の未来をつくる12の戦略』には、そんな「出版不況」を抜け出すためのヒントが詰まっています。これは、オライリー社が運営するコミュニティサイト "Tools of Change for Publishing (TOC)" に掲載された2012年内の記事から、60本超をピックアップしてカテゴリ別にまとめた本で、『マニフェスト 本の未来』の続編にあたります。
電子書籍や動画ファイルなどで使われているデジタル著作権管理(DRM)は、ファイル共有を難しくするための仕組み。ナップスターが全盛期だった頃、大手レコードレーベルはこぞってDRMの波に乗り、音楽ファイルに鍵をかけることで著作権侵害を減らそうとしていました。 しかし最近の研究では、私たちが長い間考えていたことが結論づけられています。それは、DRMなんか役に立たないということ。それだけでなく、DRMは売上を低迷させる要因になっていたのです。 トロント大学のローリナ・ザン(Laurina Zhang)さんが発表した新たな論文によると、音楽レーベルがDRMをやめるとデジタル音楽の収益が10%伸びるそうです。また、地道ながらも長期的に売れているアルバムの場合、30%伸びることもあるとか。人気がある作品でも「逆に売れなくなる」ということはないようです。 この研究で発見された最悪のケースでも、DRM廃止に
公正取引委員会競争政策研究センター(CPRC)は11月15日、「電子書籍市場の動向について」の公開セミナーを行いました。内容は、「電子書籍市場の現状」などに関する共同研究報告書の紹介と、経済学的な論点提起、米国及び欧州におけるアップルの独占禁止法(カルテル)事例、プラットフォーム事業についての経済学的検証などです。現時点における電子書籍市場の状況を正しく把握するとともに、今後を考える上でも有意義なセミナーでしたのでレポートさせて頂きます。なお、講演資料は公正取引委員会のウェブサイトで公開されています。 「電子書籍市場の動向について」の事業者アンケート結果 セミナーはまず、東京大学大学院経済学研究科教授でCPRC主任研究官の大橋弘氏から、共同研究報告書「電子書籍市場の動向について」の事業者アンケート結果が説明されました。アンケートは、出版社30社、電子取次5社、電子書店4社に対し、昨年11月
DeNAは、描き下ろし連載作を配信する無料マンガ雑誌アプリ「マンガボックス」のサービスを開始した。その創刊号配信にあたる12月4日に、渋谷ヒカリエにて記者発表会を行った。 2013年には「モーニング」や「アフタヌーン」などの電子版配信が相次いでスタートし、単行本に比べると消極的だったマンガ雑誌の電子化も活気を帯びてきた。DeNAもこの流れを汲み、新たな電子連載のかたちを提案するマンガ雑誌アプリのリリースを決定した。 「マンガボックス」はマンガ業界から多くの協力を得ているのが注目すべき点である。雑誌アプリ編集長には人気作『金田一少年の事件簿』等の原作を手掛けるヒットメーカーの樹林伸さんを迎えた。 創刊号では講談社がコンテンツを提供し、作品の単行本化も行う。今後は小学館も参加する予定だ。DeNA自社編集部の作品を含めて、配信コンテンツの拡充を進めていく方針を明らかにしている。 記者発表会では、
京都で開催中の招待制イベント「Infinity Ventures Summit(IVS)2013 Fall Kyoto」。第3セッションでは、オンラインメディアを手がける起業家やオンラインメディアの編集長が登壇。メディアの役割や成長について語った。 インターネットの登場以降、メディアのあり方も変化してきた。個人がブログメディアを立ち上げられるようになった一方で、テレビや雑誌、新聞といった旧来のメディアは変化を求められている。 左から日本経済新聞社 論説委員兼産業部編集委員の関口和一氏、東洋経済新報社で東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦氏、nanapi代表取締役の古川健介氏、日本ジャーナリスト教育センター理事の藤代裕之氏、ヤフー マーケティングソリューションカンパニー マーケティングイノベーション室室長の友澤大輔氏 このセッションでは、東洋経済新報社で東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦氏
日本音楽著作権協会(JASRAC)と公正取引委員会(公取委)は11月13日、JASRACがテレビ局やラジオ局などの放送事業者と結んでいる包括許諾契約が、独占禁止法違反にあたらないとする公取委の審判を、東京高等裁判所(東京高裁)が取り消したことを受け、最高裁判所に上告したことを発表した。 公取委は2009年、放送事業者と結んでいる包括許諾契約が新規事業者の参入を妨げているとして、JASRACに対して排除措置命令を出した。この包括許諾契約は、放送事業収入の1.5%をJASRACに毎年支払うことでJASRACの管理する楽曲を自由に利用できるというもので、JASRACが管理する楽曲以外を利用する際には別途支出が求められることとなり、結果として他の音楽著作権管理事業者の参入を阻害しているというのが公取委側の指摘だった。 JASRACはこれを不服として公取委に対して審判を申し立て、全13回の審判の後、
米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、仏国議会は先週、DRM付きの電子書籍に高い税率を課す法案を可決したとのこと。 この法案はもともと同国のグリーン党によって出されていたもので、DRM技術でユーザー囲い込みを図るAmazon.comやAppleが販売する電子書籍を文化財の対象としないと同時に、国内の電子書籍ベンダーに完全クロスプラットフォームな電子書籍の制作を促す効果を期待している。他のEU加盟国のグリーン党でも同様の動きが見られるという。 具体的な税率はまだ不明だが、DRMフリー作品よりいくらか価格が高くなることは必至だ。 関連記事 フランスのグリーン党、DRM付き作品に高税率を課すことを提案 フランス議会の電子書籍VAT問題に関する委員会で、DRM付き作品に高い税率を課す提案が提出された。 欧州委員会が2015年からVATルールを変更、Amazo
Live Nation says its Ticketmaster subsidiary was hacked. A hacker claims to be selling 560 million customer records. An autonomous pod. A solid-state battery-powered sports car. An electric pickup truck. A convertible grand tourer EV with up to 600 miles of range. A “fully connected mobility device” for young urban innovators to be built by Foxconn and priced under $30,000. The next Popemobile. Ov
時間が区切られた事によって見えてきた事 鈴木:これは遠慮しながら言っても仕方がないので真摯に質問いたしますが、先日ご自身で公表された末期がんの話について、様々な人が感じた事だと思うのですが、非常にショックを受けました。僕は日本人の死生観って東日本大震災3.11以降少なからず変わってしまったと思うのです。あの日の朝、家を出て、まさかもう二度と夕ご飯を食べることが出来なくなったという人が何万人もいたわけです。その人たちは数時間後に自分がよもや死んでしまうとは思わなかっ時間が区切られた事によって見えてきた事 鈴木:これは遠慮しながら言っても仕方がないので真摯に質問いたしますが、先日ご自身で公表された末期がんの話について、様々な人が感じた事だと思うのですが、非常にショックを受けました。僕は日本人の死生観って東日本大震災3.11以降少なからず変わってしまったと思うのです。あの日の朝、家を出て、
音楽プロデューサー、佐久間正英さんがブログで書かれた文章で、ショックを受けたのが2012年6月自身のブログにつづった『音楽家が音楽を諦める時』だ。その投稿は、名プロデューサーの本音の告白として、内外で大きな反響と賛否両論を呼んだ。 実際作品の制作予算が非常に少なくなり、かつて1500万の予算が普通だったのが、500万を切ってしまっている。「より良い音楽制作に挑めないのなら僕が音楽を続ける必然はあまり見あたらない」警鐘を鳴らした、あの時から1年半が経過した。 音楽プロデューサー、佐久間正英さんがブログで書かれた文章で、ショックを受けたのが2012年6月自身のブログにつづった『音楽家が音楽を諦める時』だ。その投稿は、名プロデューサーの本音の告白として、内外で大きな反響と賛否両論を呼んだ。 実際作品の制作予算が非常に少なくなり、かつて1500万の予算が普通だったのが、500万を切ってしまってい
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 本宮ひろ志の人気漫画「サラリーマン金太郎」全30巻が無料で読める! ――という、一風変わった漫画アプリ「全巻無料!サラリーマン金太郎(全30巻)~無料マンガ」がiOS、Android向けにリリースされています。 普通の漫画アプリかと思いきや……全巻無料だと!? このアプリの特徴は何と言っても、あの「サラリーマン金太郎」が“全巻無料”で読めるというところ。ただし、その仕組みがちょっとユニークです。 漫画を読むためには「体力」が必要で、1日に読めるのは合計30分まで。体力は毎日午後9時になると全快するので、翌日になればまた30分まで読むことが可能です。こ、これは、どこかで聞いたような……。そう、ソーシャルゲームなどの「スタミナ」要素を漫画アプリに組み込んだんですね。 無料で読めるのは1日30分まで! うおー続きが気になる! 30分じゃ足
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