職員が自力で構築したことで心配になるのは,障害時の対応だ。順調に稼働しているときは問題ないが,故障などが起きたときに業務を継続できるのだろうか。 まずIP-PBXは2重化しUPS(無停電電源装置)も設置。さらに災害時に備え発電機を設置し,電話機の電源をPoEで送るようにしている。 さらに従来のアナログ回線も40回線残してある。NTTの転送サービスを利用してFAX回線をアナログ回線に切り替えることで,災害時にも通話ができるようにした。「いざとなれば携帯電話を使用することも選択肢の一つ」(中村氏)。問題があれば前の状態に戻ればいい,というのが一つの答えだ。 引き継ぎマニュアルを作成 高いスキルを持つ職員の活躍で実現したシステムだが,その職員がいないとシステムが運用できないという事態にはならないのだろうか。 Asteriskの場合,普段は特に運用のための手間はないという。新しい電話機を追加する際