放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(堀野紀委員長)は8日、TBSテレビが昨年10月19日に放送した情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」に「名誉棄損の疑いが強く、重大な放送倫理違反があった」と認定、再発防止策を講じるよう同局に勧告した。 問題となった番組は、大阪府門真市内の保育園用地(野菜畑)を府が行政代執行で強制収用する様子を取り上げた際、執行当日の映像の合間に、園児が畑に並んだ前日の映像を組み込み、スタジオの出演者が誤解して「園児を利用している」という趣旨のコメントをしたもの。 保育園側は「事実に反する」として、同局に訂正と謝罪放送を要求。同局は昨年11月2日、同番組終了直後に訂正放送を行ったが、保育園側は納得せず、今年3月、同委員会に申し立てを行っていた。 同委員会は、「ニュース素材の扱いに関し、基本的な確認作業が行われていない」など「自覚の希薄さ」を指摘した。また