小室 誠一 翻訳システムテクノロジスト (バイリンガルサービス事業 マネージャー、株式会社 バベル) この連載では、翻訳ソフトや翻訳メモリソフトに限らず、翻訳業務の効率化に役立つソフトウェアを取り上げて、その活用法を紹介します。 第4回は高機能で使いやすく、しかもフリーソフトの「AntConc」を取り上げます。 英文を書く際に、辞書ではなかなか調べがつかないのが連語の情報です。検索したキーワードを中心として行単位で検索結果が表示されるKWIC(クウィック、keyword in context)コンコーダンサーを使用すれば、キーワード前後の語句が一目で分かります。これにより、語句の結びつきや使い方を知ることができます。 AntConcには、KWIC機能の他にも、並び替え、単語の分布表示、単語リスト作成、語の共起関係の計算や特徴後の抽出など、言語分析に必要な基本機能はほぼ備わっています。 今