ワーレー:ビジネス誌などで華々しく取り上げられる人々は、実は英雄ではないということに気づいたわけです。神話のような話も流布していますが、結局のところ彼らは単なる起業家なのです。 そこで次の会社では何をしようかと考えたときに、世界を大きく変えるとしたら、それは自分たちが触媒になることでしか成しえないと考えました。量子コンピューティングを民主化すれば、宇宙工学、がん治療などさまざまな分野で100万の英雄に影響を与えられるだろうと。それがStrangeworksを起業して、私たちチームの日々のモチベーションになっています。 量子コンピューティングで飛躍的に処理量が高まるワケ 渋澤:それはすばらしいですね。私は量子コンピューティングについて勉強不足ですし、ぜひ初めて聞くという読者にも簡単に説明してくれますか。 ワーレー:(コインを取り出して)このコインが従来型のコンピューターのプロセッサーのビット