「今日は、風邪みたいで、少し熱もあって、白血球も多すぎるし、 抗癌剤治療はお休みしましょう。」と言うと、 「抗癌剤治療休んでも、大丈夫ですか?」 「今日も抗癌剤は使いましょう。」と言うと、 「体調が悪いのに、抗癌剤なんか使って、大丈夫ですか?」 「輸血なんかして大丈夫ですか?」 「貧血があるのに輸血をしないで大丈夫ですか?」 何か疑問があったり、 ご自分の考えと違うと、 すぐに「大丈夫ですか?」 と聞かれる患者さんをよく見ます。 本日も何回も「大丈夫ですか?」 なる、本当の愚問を聞きました。 「大丈夫ですか?」 と聞かれたら、医者としては何と答えれば良いのでしょうか。 人間の身体で 絶対に大丈夫などということはありません。 何が起こるか分かりません。 まして進行したガンを抱えた患者さんでは、 どんなことでも起こりえます。 「抗癌剤治療はリスクが高すぎる、休薬した方が安全。」 と考えて、治療