2025年の参議院選挙では「日本人ファースト」をスローガンに掲げた極右政党・参政党の躍進により、「外国人問題」が一つの争点として突如大きく浮上しました。この背景には、「外国人が優遇されている」といった主張の演説や情報の拡散がSNSやメディアを通じてその影響力を強めたことがありました。 そもそも日本の移民は全人口の3%に満たず、OECD諸国の中でも移民人口が最も少ない国の一つですが、日本で外国人は優遇されているのでしょうか。多くのファクトチェックがこうした主張に対し、外国人優遇はデマであるというデータを示しています。 参考記事/ 「外国人優遇」は誤解 生活保護、奨学金、医療保険…データで読み解く実情 極右が移民に関するデマによって不安を煽り、勢力を拡大する現象は、日本に限らずフランスにおいても広く観察されています。世論調査の結果からも、有権者が投票の際に最も重視する争点は「購買力(物価高騰)
