「自分が受賞して以降の芥川賞に価値はない」 こう言ってはばからなかった。後年は芥川賞のことを“文春一大カラ祭り”とくさすようにすらなっていた。没後、遺品の整理に立ち会った編集者が言う。 「芥川賞の正賞は開封もされていませんでしたよ」 「おりこうバカ」の編集者=サラリーマンどもめ! “大学を出ただけで文学に碌に愛着もない” “中卒”の西村さんからすれば、大学を出ただけのサラリーマン編集者は、罵倒と揶揄の格好の対象だった。因縁をこじらせた某誌編集長には「吹けば飛ぶような小男馬鹿」「蟹味噌に意地汚い小男」「バカッター発言でおなじみの小男」と、もはや愛着かと思われるほど執拗に誌面で侮蔑を重ねた。 対談の名手としても知られた。お相手は壇蜜さん Ⓒ文藝春秋 また別の編集者には「キモ貝」とのあだ名を与えただけではあきたりず、彼の好んで食すカレーを“公衆便所の便器飛び散りカレー”と評した。 計5回も一方的
![《西村賢太一周忌》「この、蟹味噌に意地汚い小男が!」芥川賞の「風俗」発言をはるかに上回る、小説家・西村賢太の「暴言」「無頼」伝説 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/435d2757f9dd117050c2ae91858e0b5309decd64/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F0%2F1200wm%2Fimg_e00b748a932001b65c2dcb47055ae2c8133393.jpg)