経営は新領域の拡大を模索するとき、必ずといっていいほど秩序と自由のジレンマに悩む。現場には自由にやらせたいが、何かスジの通ったことでないものは困る。資源を集中しないと上手くいかないということを分かっているからだ。 ある程度大きな会社ともなれば、物わかりのいい経営トップがほとんどで、無茶を言うことはない。「俺の言うことを聞いていればいい」などと強権をふりかざす信長みたいな経営者は殆どいない。だからまずは現場に自由にやらせてみようとなって、しばらくすると介入が始まるのが普通だ。 しかしこの介入が厄介な問題を引き起こす。目標で合意したのに経営からプロセスチェックが細かく入ってくるのだ。言うほうも、良心に駆られているから介入した感覚を持たない。実は言われるほうも、あまり悪い気がしていないのかもしれない。しかし下手をすると現場の発想の自由を奪ったり弱くしたりする懸念をはらんでいる。 これを権限委譲が
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